<Summary>
イ) 「BOP」という概念の始まりと歴史
ロ) 「BOP」市場の内部構成
ハ) 「BOP」層が抱える社会課題
【本レポートのねらい】
今、世界で注目される「BOP ビジネス」。2009 年、日本も「BOP ビジネス元年」を迎え
たと言われます。しかし依然日本では「BOP」という3文字が、つかみどころのない言葉
となっています。
そこで、私達日本人にとって「BOP」とは何か?どう関わっていくのか?また、BOP ビ
ジネスや研究分野で先行している欧米の議論をなぞっていくのか?を考察します。
この問題提起は、企業の経営戦略や今後の国の支援制度といったことまで含めた、日本
の国としての長期的なビジョンを描いていくことと不可分です。
本レポートでは「BOP」についての議論を深めていくための材料を提供し、皆さんと一
緒に考えていきたいと考えています。
今回はまず「BOP」という言葉の誕生と定義を確認したのち、「BOP」を一つの巨大なマ
ーケットではなく、一コミュニティ・一個人としてイメージして頂くために、「BOP」の階
層分析を行い、彼らがどんな生活課題を抱えているのかを紹介します。
【イ. BOP の歴史】
1998 年、スチュアート・L・ハート、C・K・プラハラード両教授が「経済ピラミッ
ドの底辺への戦略」(The Strategies for the bottom of the pyramid)という研究報
告書を発表。このとき、年間所得1500 ドル(購買力平価換算)以下の人々が30~
40 億人いるとされた。
2002 年、両教授は「経済ピラミッドの底辺に隠れた富」(The Fortune at the bottomi
of the pyramid)という論文を発表。多くの企業がBOP への興味・関心を抱く。
2004 年、C・K・プラハラード教授がその論文と同じタイトルの書籍(邦題は『ネク
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貧困も自然現象ではない。貧困をつくり出し、苦しむのも人びとであり、貧困を克服するのも人びとなのである。 by ネルソン・マンデラ
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