vol.003 荒昌史
グループ戦略室シチズンシップ推進課 URL:http://www.cigr.co.jp/cosmosinfo/com/csr/
1980年9月25日生まれ。A型。 早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)に入社。現在、グループ内コンペにて最優秀賞を受賞し、自ら設立したCSR担当部署であるシチズンシップ推進課に在籍し、コスモスイニシアグループのCSRを推進している。また、2005年にNPO GoodDayを設立。様々な環境ボランティアイベントをプロデュース、企画・運営している。2008年7月にNPO法人化後、代表理事に就任。趣味はサッカー・フットサル、食べることと飲むこと。 【NPO GoodDay】 http://www.goodday2u.org/
こんにちは!テトルの本村拓人です。
CSR専門部署が創設されたコスモスイニシア。
部署が創設されたことで、従業員の意識改革にも変化が出てきたと言います。
CSR専門部署ができてから約2年が経ちましたが、何か変わりましたか?
客観的に見て、一つひとつは小さな変化ですが、全体として大きな変革の予感を感じます。従業員それぞれができることから始めてみよう、考えてみようといった雰囲気的な変化もありますし、経営ボードのCSRを捉える視点も表面的な理解ではなく、経営の最重要課題として位置付けるなど、目に見えて大きく変わってきました。
また、これらの変化は自然発生的に醸成され始めたもので、「自分ごと」として取り組む人が増えてきています。
社内の変化をうながすために、絶対これは捨てられないというミッション・ビジョンなどありますでしょうか?
活動でこだわっていることは?
当然のことかもしれませんが、解決しようとしている社会問題に実際に届くかどうか、効果があるかどうかは、とても重要ですよね。それが「パフォーマンスで終わらせない」ということかもしれません。コスモスイニシアグループとしては、例えば事業を通して地球環境を良くしていくような商品を世の中に出していかないといけない。そこにはこだわっていこうという気持ちはあります。
さらに、環境という側面で考えると、やはり自分なりに自己研鑽をしていて、ライフスタイルとして、なるべく環境に配慮した行動を取っています。事業のみならず、一人ひとりの考え方や行動も重要だと思います。
また、話は少し変わりますが、CSRの仕事をしていて感じるのは、CSRのフレームワーク自体は、フォーマットが世の中に沢山ありますし、形だけ取り入れるのであれば実はそれほど難しくないと思います。問題は、各企業独自の文化や風土に根付いた重要分野の抽出や、理念に基づいて長期的な目標を定めていけるかどうかであり、フレームは後づけでもいいと思います。
しかし、フレームありきでそれを転用して当てはめて、本来は企業の内側、奥深いところから抽出しなければならないことを、外部から持って来て当てはめても、緊急措置的なつぎはぎになってしまい、具体的な行動に落とし込むことがとても難しい。
日本人の良くない癖なのかもしれませんが、海外からの情報をあまり意味を理解しないまま使ってしまい、流行化して捨ててしまう一面があるように感じています。「CSR」がそれで終わってしまうと、社会は何も変われない。CSRは、きちんと内部で自分たちの責任ややりたいこと、夢や目標を明確化して、やっていかなければいけないと思います。
幸運にも、コスモスイニシアグループは「うちの会社はこうだよね」という、理念的なものが言語化されています。「若い者にチャンスを与える」とか、「自ら機会をつくりだし、機会によって自らを変えよ」とか、「よく学んで、よく働いて、成長し続けよう」などなど、そのような価値観が言語化されているんですね。理念は掲げるものではなくて、従業員に浸透しているべきものなので、そういった言語化されていた当社グループの理念に合わせて、「では、将来何をしているべきか?」という発想につなぐことができました。
当社グループでは、「すべての判断の軸をお客様に置く」という理念が、よく浸透しています。その視野をお客様だけでなくて、地域の方々とか、もう少し広く日本全体とか、あるいは、時間軸を未来に延ばして、次世代へと発想を飛ばすことがコスモスイニシアグループのCSRにつながります。
もともと弊社には「グループ・ビジョン」があったところに、CSRという、より長期的な視野で考えるべき事項を取り入れて、形としては「三つの未来と決意」という文章が加わり、今まで、そしてこれからもお客様やステークホルダーの望んでいることが、今後は「環境」とかコミュニティ形成による「安全安心」、「一生涯」という時間軸をもっと長く捉えることが重要であるというふうに、明確になりました。そして、そのビジョンを「宣言」として打ち出したのが、「CSRレポート宣言2008」になります。当社グループの理念が詰まっていますので、多くの方々に読んでいただきたい一冊ですね。
1人のビジネスパーソンとして、荒さんご自身の今後のビジョンをお聞かせ下さい。
僕のビジョンはコスモスイニシアグループのビジョンを具現化することです。コスモスイニシアグループの一員として、CSRのマネジメント部署の一担当者として、「ビジョンを達成できる会社にする」ことですね。
僕自身の場合は個人としてやりたいことと現在の業務が一致しており、とてもやりがいを感じています。今後はもっと会社全体で、つまり、従業員の一人ひとりがビジョンに向かっていくためにできることを推進していくつもりです。
●夢や目標をもって進めよう
●自分たちでビジョンを考えて形にする
●ビジョンを達成できる会社にしていく
コスモスイニシアではCSR専門部署の創設が、自ら機会を作り出そうとする社風も相俟って、社内の活性化につながりました。最終回となる次号では、具体的な事例や今後の可能性について話を伺いました。どうぞご期待下さい。
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Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>