vol.018 小野寺 愛

ピースボート共同代表  URL:http://www.peaceboat.org/index_j.html

1978年横浜生まれ。
上智大学外国語学部英語学科卒業。
ピースボート共同代表、ほっとけない世界のまずしさ理事、サーファー、1児の母。
旅とウィンドサーフィンに明け暮れた学生時代を終え、外資系証券会社勤務を経て、2003年より現職。 ピースボートのクルーズ企画コーディネーターとして地球を6周する中で、 こども・環境・先住民・持続可能な社会作りに思いをめぐらせるようになる。
共著に『世界から貧しさをなくす30の方法』(合同出版)、雑誌『ソトコト』『Blue.』などに寄稿。

こんにちは!テトルの熊坂 惟です!! 
今号はピースボート小野寺さんのインタビュー(第二号)をお送りいたします!

                           

人と人はこうやって会って話し合わなければいけないんだ

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ジャーナリズムにも本当の客観性なんて無いんだなと肌で感じることが、ピースボートの旅では大きくて。たとえば、私が初めてピースボートに乗った時に、当時の自分と同い年の23歳のパレスチナの男の子、ラミと、自分より2歳年下のイスラエルの女の子、ケレンと友達になりました。初日にケレンに「よろしく」って握手を求められて、条件反射的に握手してしまったことをラミは最初の三日間ずっと後悔していたんです。自分のおじさんもイスラエル軍に殺されたし、近所のお兄さんも然り。大切な人を奪われて、小さいころはイスラエル軍の戦車に石を投げて遊んでいたくらい、イスラエルなんて大嫌いだったんですね。 でも、一ヶ月をケレンと一緒に船の上で過ごし、日本の私たち向けの講座を企画したり運動会に出たりする中で、ラミは気づくんです。
戦争しているのは政府と政府であって、人と人ではないということに。話し合いを重ねることで人はわかりあうことができる。人と人はこうやって会って話し合わなければいけないんだ、そう気付いていったんですね。
船を下りる前日、2人はヘブライ語とアラビア語で「平和」という意味の「シャローム・サラーム」という歌を一緒に作って船の上で一緒に歌いました。 船を降りた後、2人はドイツの財団から援助を受けて、イスラエル、パレスチナの両国の若者をひきあわせて和平会議を行うというプロジェクトをずっと続けて、地中海のノーベル平和賞といわれる「シオン山賞」を受賞しました。 そういう信じられないような出会いが、船旅にはあるんです。イスラエルのケレンが語る歴史とパレスチナのラミが語る歴史は違うけれど、彼らにとってはそれぞれが真実で、どちらが正しいということはない。どう捉えるかは私たち次第なんだと教えてもらいました。

 

国境がないから

 
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船の上では毎日、平均して40~50の企画が行われています。ピースボートでも水先案内人(ゲスト)を招待して講座を行ったり、運動会などの大きなイベントを行いますが、基本的には800人の参加者全員が自主的に企画を作っています。
「ヨガ教室」や「囲碁の会」みたいな本格的なものが多いですが、中には「B型集まれ」という企画で、B型のみなさん仲良くなりましょうみたいなものもあるんです(笑) 船は全長200メートルで9階建て、大きいホテルがそのまま国境を越えて移動している感じですね。
そして、そのホテルでは、なぜか毎日文化祭が行われているような雰囲気。前述の例の様に、イスラエルの人と、パレスチナの人が仲良く出来るのも、国境が無いからというのもあると思います。どちらかのホームだとそうはいきませんよね。
国の中にいて話をすると、背負うものがあって、なかなか本音で話せないということもありますからね。

Word of power

●戦争しているのは政府と政府であって、人と人ではない
●信じられないような出会いが、船旅にはある
●毎日文化祭が行われているような雰囲気

ピースボート小野寺さんへのインタビュー(第二回)は以上になります。
次回もお楽しみに!

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