vol.024 山口 誠史
(特活)シェア=国際保健協力市民の会事務局長 URL:http://share.or.jp/index2.html
山口誠史(やまぐちまさし)
(特活)シェア=国際保健協力市民の会 事務局長 ( http://share.or.jp )
1956年埼玉県生まれ。
6年間のサラリーマン生活の後、
1985年に(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)のボランティアとして
東アフリカのソマリアへ赴任し、約2年間難民救援プロジェクトに従事。
その後、JVCの神奈川事務所長、カンボジア現地代表、
東京本部経理総務担当などを歴任。
2001年からは、保健医療専門のNGOである
(特活)シェア=国際保健協力市民の会に移籍し、
事務局長として組織運営及びプロジェクト全体を統括する。
現職の他、開発協力NGOのネットワークである国際協力NGOセンター(JANIC)理事
NGO-労働組合国際協働フォーラム企画委員など。
こんにちは!テトルの熊坂 惟です!!
今号はシェア=国際保健協力市民の会山口さんへのインタビュー(第二号)をお送りいたします。

私自身がシェアに入ったのは七年前です。
大学を卒業して、六年ほど普通のサラリーマン生活をしていました。
仕事もやりがいあるし、同僚上司にもめぐまれて楽しかったです。
昔から人権には興味を持っていて、高校時代もそういった人権とは何かを議論するような部活に入っていました。
世界の不平等に関する本は大学時代にも読んでいましたね。漠然と、「なんで豊かな国と貧しい国があるのか」とかは考えてはいたけれども、当時はNGOという言葉すらあまり一般的ではなかったので、きっかけがなかったというわけです。
そんな時、1984年くらいにアフリカの飢餓が報道されました。
干ばつが起きて穀物が枯れて、家畜が死んでしまって、人々が餓死するという悲惨な状況でした。それが報道されて、世界中でアフリカを救えっていうキャンペーンが流れました。
自分自身が日本という飽食の国で育って、同じ時代の同じ地球の国で、一方では百万人もの人々が餓死する。「本当なのか?もしも本当だったらこれを知らない、無視するのはいけないのではないか?とにかく見てみたい。そしてできれば何かしたい。」という気持ちが高まりました。

実は、アフリカどころか、海外旅行や、飛行機にも乗ったことがなかったですし
アフリカ=動物の王国みたいな漠然としたイメージしかありませんでした。
一方で、サラリーマン生活は楽しいけれど二十八歳の当時で何となく先が見えてしまっていたんです。このまま主任になって、課長になってというように...。
だから「人生のたった1、2ヶ月脇道にそれてもまた戻ればいいや。」といった気持ちで、アフリカへの支援団体を探し始めたら、アフリカで飢餓被災民の支援活動を行っている日本国際ボランティアセンター(JVC)という団体にたどり着きました。
最初はサラリーマンをやりながら、週に一回仕事が終わってから事務所に行って宛名書きをやったりしていたんです。
そんな時、現地に行った人の報告会を聞きに行ったら、「もしボランティアで行ってくれる人がいたらぜひお願いします。ただし旅費は全て自分で負担していただきますが、とくに会計として行ってくれる人を探しています。」と言われ、会社を辞めて行くことに決めました。
慰留されて休職にしてくれると会社側は言ってくれたのですが、三ヶ月だけソマリアに行って、戻ってきてからまた何か違うことをやれば良いかと思って辞めました。退職金がなければ航空券が買えなかったというのもありますが(笑)
本当に三ヶ月で帰るつもりだったんだけれども、やっぱり見ると体験すると変わりますね。
エチオピアとソマリア国境に難民キャンプが地平線の先まで続いているような状態でした。人間が簡単に死んでしまうような環境にあって、来てたった三ヶ月だけで帰るのか。と思い、期間を延長して一年弱いました。
一度帰ってさらにもう一回行こうと思って、アパートを整理してもう一回行きまして、合計二年弱いたんですね。
それでも当時は、そこで終わるつもりでした。
人生の中で二年間本当に良い経験をしたなということで。すぐに就職活動もして、就職先も決まって、実際仕事も始まるってことになっていたんです。けれども働き始める直前になって、「自分がいろんな人にお世話になって、学ばせてもらったことをこのまま人生の経験にして終わらせてしまっていいのだろうか?」と考えました。
もちろん企業でも楽しいけれども、やはり理念が違います。今まで人助けということをやってきて、今度は利潤を追求するっていうのはどうなのかとも悩みました。
そんな時、JVCの人に誘われてもう少しやってみないかと言われ、またやることに決めました。内定先の企業にはものすごく迷惑をかけてしまいましたが。
JVCでトータル十六年働きました。妻も同じ業界にいたので、カンボジアに幼い子供二人を連れて赴任したりなんていうこともありましたね(笑)
JVCとシェアって姉妹関係にあって、JVCの中の医療関係者が独立したのが、シェアです。十六年間JVCで活動した後に、シェアがマネジメントをやってくれる人を探しているというので、出向というかたちで二年間行っていたのですが、おもしろくなって今はJVCを退職してシェアでやっているというかたちです。
なのでNGOの活動としては、トータルで二十三年やっています。
●もしも本当だったらこれを知らない、無視するのはいけないのではないか?
●やっぱり見ると、体験すると変わりますね
●今まで人助けということをやってきて、今度は利潤を追求するっていうのはどうなのか
シェア山口さんへのインタビュー(第二回)は以上になります。
次回もお楽しみに!
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Wrote 2009.05.14 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>