vol.032 瀧澤 尚子
NPO法人「昭和の記憶」代表理事・事務局長 URL:http://home.memory-of-showa.jp/
昭和56(1981)年、神奈川県横浜市生まれ。
早稲田大学第一文学部(教育学専修)卒業。大学時代は、劇団に所属し、演劇活動を行う。また、高齢者・障害者ケアのボランティア活動、国際協力NGOでのインターン活動を行う。
ホームヘルパー2級、ビジネス著作権検定初級取得。
2006年NPO「昭和の記憶」参画、2008年より代表理事・事務局長就任。
こんにちは!テトル(インターン)の熊坂 惟です!!
あなたはおじいちゃんおばあちゃんになった自分を想像できますか?
その自分は楽しそうですか?
あなたの周りにいる高齢の方たちは楽しそうですか?
あなたは最近その方達とおはなししましたか?
"聞く"と"聴く"の違いをご存知ですか?
そうです。"聴く"には心があるんです
今回はNPO法人「昭和の記憶」発、新しい介護のカタチをお届けします
ぜひ、家族みんなでお楽しみください。
今号から三回に分けてNPO法人「昭和の記憶」瀧澤さんへのインタビュー(第一号)をお送りいたします

私たちNPO「昭和の記憶」は「聴き書きで深める、家族の絆」をテーマに、高齢者の方から聴き取りを行う聴き書き活動、聴き取りを行い書籍化する聴き書き出版を主な活動として行っています。
学生の方、インターンを中心としたメンバーで、学校や介護施設で高齢者の方から聴き取りをするといったイベントもあります。
高齢者の方たちに昔の記憶をたどりながらお話していただくと、話しているうちにその方たちの表情が豊かになってきて、うれしそうに語ってくださるんです。
中には「思い出せたこと自体が楽しい」という声や、ご家族の方からの依頼も多いのですが、「普段、聴かないと話さないことなので、こういった機会にいろいろ聴いていただいてありがとう」といったご家族の方からの声もいただいています。
こうして聴き取り活動が高齢者の方たちにとって生き甲斐の創出につながることを目指しています。
大学生・生徒さんが聴き書きボランティア活動に参加しているというところもミソで、それが何よりも世代間コミュニケーションの推進につながっていると思います。
子どもたち、大学生といった若者とお年寄りが話す機会ってなかなかないですよね。
一緒に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんは別として。
それは子どもの聴く力を育てることにも、地理や歴史をナマの体験から学ぶことにもつながります。
聴く力は質問する力なども含まれますが、とても大切なコミュニケーションスキルの一つです。相手が気持ちよく話したくなる雰囲気を創らなくてはいけないので。
私たちの活動は高齢者の方たちの記憶を後世に残すという役割も担っています。
現在のNPOという形になったのは平成15年ですが、活動自体は昭和63年から続いています。これまでに聴き取りを行ってきた方の数は千人以上にのぼり、そのうち百件以上が資料となっています。
場合によって異なりますが、一冊の本にするために聴き取りをだいたい八時間くらいかけて行っています。
その際も、相手の方のお家にお邪魔するのですが、できるだけ話しやすいような空気を作り出すよう意識はしています。
いきなり「あなたの人生についてお聞かせください」といってもびっくりしてしまいますよね。
たとえば、お部屋に飾ってある絵や写真、お花などのお話から自然とお話に入れるように工夫しています。
その時、何よりも意識しているのはその方とちゃんと向き合うということです。
やっぱり聴き手として一番聴きたいことも、高齢者の方が一番話したいであろうことも、時代背景とかではなく、その方ご自身のことだと思います。
テレビや新聞で取り上げていただいた際、反響が大きく、たくさんのお電話をいただきました。その中で私が対応した高齢の方に言われたことが今でも記憶に残っています。
その方は電話口で、いきなり「自分はどこどこで生まれて」といったお話を始められてお話が止らないのです。私は他の仕事もありましたので、「ごめんなさい、また改めて、近くに伺う際にかけ直させていただきますから」と言いました。
するとその方は「一期一会だからね」とおっしゃいました。
次なんてものはあるかどうかわからないと。
それ以来、一期一会という言葉をいつも大切にしています。
●話しているうちにその方たちの表情が豊かになってきて、うれしそうに語ってくださるんです
●高齢者の方たちにとって生き甲斐の創出につながる
●一期一会という言葉をいつも大切に
「昭和の記憶」瀧澤さんへのインタビュー(第一回)は以上になります。
次回もお楽しみに!
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Wrote 2009.06.23 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>