vol.057 中村 絵乃
開発教育協会事務局長 URL:http://www.dear.or.jp/
横浜市出身。
大学卒業後(財)横浜YMCAにて英会話や国際プログラムを担当した後、渡英。
英国ヨーク大学大学院(教育学)でグローバル教育の実践を学び1998年に卒業。
2000年より(特活)開発教育協会・事業担当。
2006年1月より1年間、国際交流基金日米センターのフェローとしてニューヨークのNPOで研修を受ける。
2008年4月より、同会事務局長。
地球的課題を扱う教育(グローバル教育・地球市民教育・開発教育)の実践・研究を行なう。
現在は、研修会等を行いながら、日本における「対立解決教育」の可能性を模索中。
横浜市立大学非常勤講師も兼ねる。
こんにちは!テトル(インターン)の熊坂です。今号から三号にわたってお送りいたしますのは、開発教育協会、中村さんへのインタビュー(第一号)です。
第一号となる今号では、活動にフォーカスし、開発教育とはなんだろう、どういったことをするのか?といったことをお話しいただきます。
それではお楽しみください!!
開発教育とは、私たちの生活と、世界で起こっている貧困、紛争、環境問題などとは実はつながっているということを皆さんにも知っていただいて、世界の問題を理解するとともに、自身の生活を見直してもっと公正な社会をつくるためにできることを考える教育活動です。
それを、教材やワークショップで広く広めていく活動をしています。
『ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら』(DEAR,2003)の教材は象徴的で、ベストセラーになった『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス、2001)のメッセージを読むだけではなく実際に体感するものです。
例えば参加者が各大陸ごとに分けられたロープの中に入ります。アジアには全体の六割の人たちが入ってギュウギュウになってしまっている一方で、他の地域は割とスペースがあります。
また、富の分配といって、全体を5つのグループに分けて、クッキーを配ります。もっとも豊かな1つ目のグループに8割が分配されてしまうので、残りの4グループで、2割のクッキーを分けなくてはいけないということを実際に体験するわけです。

そうすると、世界の多様性、格差を「なんでなんだろう」と考えるきっかけになるわけです。
実際に体を動かして、体感することで、「日本はどうなんだろう」とか、「なんでこんなに格差が生まれてしまうのだろう」とか、現実感を持って考えてもらえるのです。それが開発教育です。
この人たちはこれだけのクッキーしかもらえずに、どういう気持ちになるだろう、など共感する気持ちが育まれます。
小・中学生から高校、大学生、一般の大人まで幅広く人気があります。
当団体の特徴としては、全国に約800人いる会員の方のうち、半分は小、中、高、大学の先生たちなんです。先生と、そしてNGOや地域で活動している人々が、一緒になって教材や、プログラムを創り出しています。
やっぱり開発教育をもっと広めていきたい。そして広めた結果、多くの子どもたち、大人たちが世界の状況を理解し、日本の生活とのつながりに気づき、そのつながりをより良いものにするためにはどうしたらいいかということを一緒になって考えていきたいです。
そういう場が増えていけば、それこそみんなが自主的に、楽しく学ぶ場ですから、そこから様々なアイディアが出てきて、それを実現しようとする動きが出てきて、社会がもっといろいろな意味で豊かになるかなと思います。
●自身の生活を見直してもっと公正な社会をつくるためにできることを考える
●世界の多様性、格差を「なんでなんだろう」と考えるきっかけになる
●共感する気持ちが育まれます
「開発教育協会」中村さんへのインタビュー(第一号)は以上になります。
次回もお楽しみに!
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Wrote 2009.03.02 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>