vol.075 渡邉 清孝
(特活)ハンガー・フリー・ワールド事務局長 URL:http://www.hungerfree.net/
1967年11月 宮城県生まれ。
1990年3月 東北学院大学工学部応用物理学科卒業
1993年3月 宮城日本電気株式会社退社
1993年3月 (特活)ハンガー・フリー・ワールドに入職。
ファンドレーザーとして、800社以上の企業・団体を訪問し、様々な社会貢献プログラムを提案・展開してきた。
2002年6月 事務局長に至る。NPO/NGOのファンドレイジングや組織運営、危機管理研修などの講師も務める。
こんにちは!テトル(インターン)の熊坂 惟です!!
今号から三号に渡ってお送りいたしますのは、「ハンガー・フリー・ワールド(飢餓のない世界)」実現をめざし活動する「(特活)ハンガー・フリー・ワールド」事務局長・渡邉 清孝さんへのインタビューです。
世界の食料は、先進国が全体の内8割を入手し、途上国が2割しか入手できていない状況にあると言います。
第一号となる今号では、団体の事業紹介と共に、「そもそも飢餓とは何なのだろう?」という疑問にお答えいただきました。
それではお楽しみください!
はじめに、ミッション、活動内容を簡単にお話いただけますか?
名前の通り、「飢餓のない世界を創ろう」ということをミッションに、日本を含め、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダの5カ国で活動をしています。
活動内容としては、開発事業・啓発活動・政策提言・青少年育成の4つを柱としています。
4つの柱についてご説明いただけますか?

開発事業は、開発途上国で飢餓に苦しむ人たちが自分たちの力で食料を得ることができるようになるための環境づくりです。
栄養改善、教育、保健衛生、収入創出、ジェンダー平等の推進、環境という6つの分野で住民主体で活動しています。
啓発活動では、貧困や飢餓の問題を多くの人に知ってもらおうと、イベントやシンポジウム、スタディツアーなどをしています。
また、エンディング・ハンガー・ゲームといって、世界がもし100人の村だったらの体験版のようなものも実施しています。
5m×10mの大きな地図の上に、所得格差などの世界の色々な不平等を再現し、そこで飢餓のない世界を創るにはどうすれば良いかを考えるというゲームです。
政策提言は、飢餓が起こっている構造そのものを変革していこうということです。なぜ、この問題が起こっているのかという根本的な原因を突き詰め、飢餓を生み出している構造を見出さなければいけない訳です。
青少年育成では、行動力や想像力など、たくさんの可能性を持った若い人たちにどんどん参加してもらおうということで、ユース・エンディング・ハンガーという組織を作り、飢餓や貧困問題の解決のために主体的に行動できる機会を設けています。
飢餓を定義すると?
心も体も健康に生きていくために必要な栄養をとれず、十分な質、量の食料にアクセスする機会が限られている状況です。
ポイントは、食への権利が制限・剥奪されているということですね。
食への権利には二つあって、一つは十分な質、量にアクセスできる文化に応じた多様な食べ物を入手できること。もう一つは、人間の尊厳を失わないで、食べ物を食べられる機会が保証されているということ。
だから我々は、その権利を行使できるように支援しているわけです。
飢餓を生み出すものは何でしょうか?
まず、一つ大きな誤解は、飢餓が起こる原因が、食料が十分に足りていないことだと思われていることです。
そんなことはなく、実際は全世界の人口を養う分の食べ物が生産されています。不平等に分配されていることが問題なのです。
先進国が世界の食料の8割を入手し、途上国が2割しか入手できていない状況です。
不平等な分配には、様々な問題が絡み合っているように感じますが。
そうですね。たとえば、不公正な貿易のルールが原因としてあげられますね。
他にも、食料が行き渡らない原因は貧困問題が関係しています。十分な食料を買うための収入がない。収入を上げるための農業生産性を伸ばす技術を得る機会を奪われているなど。
あるいは、債務問題。開発途上国は政府や世界銀行に借金をしています。その返済のために、国の教育や福祉に予算を割けない訳です。
ですから、そういった債務を救済することを目的とした「重債務貧困国イニシアチブ」というプログラムがあります。それを色んな国に適応してもらうよう訴える必要があります。
●たくさん可能性を持った若い人たちに参加してもらう
●食への権利が制限・剥奪されているということ
●大きな誤解は、飢餓が起こる原因が食料が十分に足りていないことだと思われていること
「(特活)ハンガー・フリー・ワールド」渡邉 清孝さんへのインタビュー(第一号)は以上になります!次回もお楽しみに!!
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Wrote 2009.03.17 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>