vol.079 スカルマ・ギュルメット
NGOジュレー・ラダック代表 URL:http://julayladakh.org/
インドの北部ラダックの出身大学卒業後、セーブザチルドレンのラダック事務所にて10年間勤務。
その後、ハワイに3年間住み、ハワイ大学卒業。
来日後、国際協力のNGOで働きながら、2004年NGOジュレー・ラダックを設立し、代表を務める。
こんにちは!テトル(インターン)の熊坂 惟です!!
今号は、前号に引き続き「NGOジュレー・ラダック」代表・スカルマ ギュルメットさんへのインタビューです。
第二号となる今号では、ジュレー・ラダックをはじめたきっかけをお話しいただきます。それではお楽しみください!
なるほど、ジュレーラダックを始めたきっかけは何だったのですか?どのような問題を解決したいのか、そして団体のビジョンを教えてください。
私の出身がラダックで、大学卒業後セーブザチルドレンのプロジェクトで10年間ラダックで働いていました。
それは、先生からの紹介もあり、また、自分の村の中で色々なボランティア活動に参加していたので、それが楽しかったからでした。学生時代には、家の農業の手伝いもしなくてはいけないのですが、手伝いは18~19時位に終わるので、その後みんなで集まってミーティングや企画をして、村の中で活動したりしていました。
そこからNGOへ・・・
そのままNGOに入って、そこで気づいたのは、「大変な仕事だけど楽しいな」ということでした。
NGOは環境、女性、教育といった問題を解決しようと努力している人々で、彼らの受け皿となる村人たちのとても良い笑顔を見ることによって、幸せを感じているところがあったのです。
途中で悩んだこともありましたが、やっぱりNGOをずっとやろう!と決めました。
将来やお金の心配とか、色々ありましたが、やっぱり「これがやりたい!」と思いました。しかし、来日する時もまた悩みましたね・・・
なぜ来日されたのですか?
日本人と結婚したので日本に来ましたが、お金がないと生活できません。それですごく悩んでいて、お金になる仕事をするべきかとも思いましたが、同時に「いや、自分はずっとこれをしてきたし、それが一番知っていることだ。それを途中で辞めるのも・・・」と、悩みましたが、「これを生涯やっていこう!」ということで、NGOの道に進むことにしました。
ちょうどその頃あるNGOがスタッフを募集していて、そこに入りました。その後、ラダックの「懐かしい未来」というドキュメンタリーを上映しているイベントがあり、それに参加しました。
そこで、初めてラダックがいかに評価されているかを知り、それを見て、もう1度ラダックについて振り返る時間があったのです。
ラダックのことを大事にするなら、本格的に何かをしようと、自分の開発分野の友人たちを集めたのです。友人たちにアドバイスをもらい、団体名にも「ラダック」という言葉が入っていた方がいいということになり、名前を通してラダックを紹介した方がいいのでは、となったのです。
ラダックは生まれた所でもあるし・・・

「ラダック」は色々と特徴があるのだから、それをそのまま出そうということになり、団体名は「ジュレー・ラダック」に決まりました。
目的は何だったかというと、まず日本とラダックに交流がなかったため、交流を作ることでした。
宗教や観光での交流は少しはありましたが、特にNGOの交流がありませんでした。
ありそうですけどね。

それがありませんでした。それで、交流をやろうということで、スタディツアーの活動から、少しずつジュレー・ラダックとしての活動が始まりました。
やっと今、ソーラークッカーや教育支援の活動も始まってきた所です。
ビジョンが明確ですよね。
環境に対する意識をもってもらいたいというのと、コミュニティと伝統を学んでほしいということですね。日本とラダックとの交流を通じてですね。
団体についてもっとお聞きしたいのですが・・・
スタッフは自分が専従で、その他、非常勤スタッフが一人います。その他に理事会と運営委員会があり、運営委員会の8名が主導になって活動しています。
収益構造はどのようになっていますか?会費と寄付・・・
ええ。寄付はさほど多くはありませんが、スタディツアーやホームステイの活動や、国内のイベントで上映会をしたり、物販を行ったりしています。
ラダックの伝統的なモノを?
そうです。それを売って収入を得ています。将来的には、フェアトレードをやろうかという話もあります。
何のフェアトレードを?
まだ詳細は決まっていません。NGO活動は、サステナビリティが大事なので、そのためにはそれ=フェアトレードをしていきたいと考えています。
NGOだとこれが一般的ですよね
企業からは全く援助はないです。
じゃあ、まだ結構苦しいですよね・・・
そうですね・・・団体からは、助成金という形でサポートしてもらっています。
地域のNPO(=生活者ネット)で、地域事業もやったことがあり、そこでは、すくすくスクールという、事務所がある江戸川区内の小学校で、ラダックの食事や文化を紹介したりしました。
団体の課題として代表的なものは?
海外協力に対する基金があまりないため、活動基金を得る場が多くあれば良いと思います。
法人としてNGO登録はされてないのですか?
まだです。今、申請に向けて準備をしている所です。
聞くところによると、結構、申請が大変らしいですね?書類を書くのに時間を取られて・・・
そうらしいですね。仕事が忙しくて、やっていられないらしいです。
日本の場合は、法人化していなくても任意団体としてやっていけます。私達もそうなのですけど、社会での信頼性のために、登録しようと思っています。
ただ、登録している団体と、していない団体は変わらないですが。私達も監査は年に2回しているし、定期的に会議をやって、課題やプロジェクトの話などを把握して、活動を行っています。
●NGOに入って気づいたのは、「大変な仕事だけど楽しい」
●お金になる仕事をするべきかとも思いました
●日本とラダックに交流がなかったため、交流を作る
「NGOジュレー・ラダック」スカルマ ギュルメットさんへのインタビュー(第二号)は以上になります!次回もお楽しみに!!
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Wrote 2009.02.26 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>