vol.096 岩附 由香

特定非営利活動法人ACE代表・理事  URL:http://www.acejapan.org/

こんにちは!テトル(インターン)の熊坂 惟です!!
今号は前号に引き続き「特定非営利活動法人ACE」代表・理事の岩附 由香さんへのインタビュー(最終号)をお送りいたします。
最終号となる今号では、ACEの特徴とも言える、一般の方と協力したキャンペーン活動の事例をお話しいただき、最後に「誰でも参加できること」「誰にでもできること」をわかりやすくお話しいただきます。
それではお楽しみください!

               

「チョコレート買うならフェアトレードのものを」

現在の主な取り組みは?

今取り組んでいるいくつかのテーマの中にチョコレートがあります。
原料となるカカオ豆をつくる作業に子どもたちが関わっているのです。
私たちも、実際にガーナに調査に行きました。ガーナは日本が輸入しているカカオ豆の7割を生産している、私たちととても関係が深い国なんです。 そこで目にしたのは、子どもたちがすべての作業を手伝っても、まだ人手が足りない状態。得られる収入が労働に見合わず、大量生産しなければ、自分の生活を維持する収入を得られないという現状でした。

どのようにプロジェクト化しているのですか?

カカオの児童労働問題に現地で取り組もうと、今準備を進めているところです。
現地でのプロジェクトはもちろんですが、ACEの特徴は、先ほど述べたように日本との繋がり、日本でも出来ることを同時にやって行こうという姿勢です。
チョコレートってみなさん普段から口にしますよね?私達がこれからやっていきたいのは、「みなさんフェアトレードのチョコレートを買いましょうよ」と伝えていくことです。
チョコレートを作っている企業さんが、フェアトレードのものを扱ったり、児童労働がないと分かっているカカオ豆を使うように、働きかけています。「こういう実態があります」とか、「こういうことができるんじゃないですか?」と。
バレンタインには、「チョコレート買うならフェアトレードのものを」ということで 、ACEから買ってもらえるととっても嬉しいです!

企業さんとの間に利害関係のズレはありませんか?

企業の人たちも「何かしなくちゃ」とは思い始めているようです。
実際に、私たちも、企業の方から「チョコレートを扱っているのですが、どうしたらいいのでしょう」とかご相談を受けます。

企業の方も、何をするべきか模索している状態なんですね?

はい。それは大きな企業から小さな企業まで変わらない状況だと思います。
学校の先生から、授業用に、何か教材がないかというお問い合わせをよくいただいていたので、「おいしいチョコレートの真実」というワークショップとDVDをつくりました。
大人も楽しめるので、企業の方々にもやってもらいたいですね。
児童労働の事も分かるし、ワークショップ後に自分たちのCSRをどうするかという話し合いに繋がるので。

設立以来、社会の意識変化は感じますか?

それは感じますよ。当時、児童労働という言葉を使っていたのは、私たちと、ほんのわずかの人たちだけでした。本当に何も知られていない状況で。
でも今は、たくさんの人たちから児童労働という言葉を聞くようになりました。
児童労働に対する意識、認識が上がったのだと思います。
メディアで報じられる機会が増えた影響もあると思いますが、私たちが一生懸命伝えてきたことも貢献していると思いたいですね。

一つの団体ではできないことをACEがファシリテートする

協力団体さんたちはACEのどこに魅力を感じているのだと思いますか?

ACEは比較的新しい団体で、キャンペーンを数多く行っています。それは、あまり他の団体がやっていない分野だったと思います。
一つの団体ではできないことをACEがファシリテートして行っています。
「みんなでやるならば、うちの団体も」とか、「せっかくやるなら私たちも」と思ってくださるのだと思います。
私たちからも積極的に声をかけていますし。そうやって、みなさんにACEのことを理解してもらっているのが大きいと思います。

一般の方が参加できる活動は他にありますか?

04年にACEが中心となって立ち上げた、「児童労働ネットワーク」で、6月12日の「児童労働反対世界デー」を中心に2ヶ月間、児童労働のことを知ってもらうためのキャンペーンを行います。
昨年は、1万人を目標に、「働く子どもたちに教育を」という署名活動を行いました。 結果、1万人を越えるご署名をいただき、外務省の副大臣に6月12日に渡しに行きました。
「外務省全体で取り組みます」と言っていただいたので、そういう活動も皆さんの参加があるからこそできることです。

だれでも簡単にできる社会貢献

無関心でいないことですね。
無関心が最大の敵なんです。私たちがチョコレートのプロジェクトをやっている理由も、できるだけ身近なところから興味を持ってもらうきっかけになるからです。
興味を持ってもらえないことには何も始まらないので。
ただ、そんなに単純なものではありません。それはあくまでも入口であって、関心を持ったからすべてが解決できるわけではありません。行動しないと何も変わらないので。

社会の中での役割

NGOがやっている活動、背景にある世界の課題、それを伝え、一人でも多くの人が知るきっかけを作ることが自分の大事な役割だと思っています。
それは、通訳に似ていることだと思っています。そのまま話してもあまり伝わらないNGOの考えを、わかりやすく伝える役割だと。
もう一つ、社会を変えるエネルギーを生み出すことですね。
何かしたいけれど、どうしたらいいのかわからないという人たちの思いを、キャンペーンのような形にして、社会を変えるエネルギーに変えていくわけです。一人一人の声だと届かない声をまとめることで、物事が動くことってありますよね。
100人の声と日本人全員の声とでは説得力が全く違いますよね。
それが私の役割だと思っています!!

Word of power

●「チョコレート買うならフェアトレードのものを」
●行動しないと何も変わらない
●一人一人の声だと届かない声をまとめることで、物事が動く

今号で三号に渡ってお送りいたしました「特定非営利活動法人ACE」岩附 由香さんへのインタビューは以上になります!
最後までお読みいただきありがとうございました!「行動しないと何も変わらない」シンプルで力強い言葉です。今後のACEの躍進に注目です!
次回もお楽しみに!!

今すぐできる「プチいいこと」!!

読者の皆様へ

一緒に社会起業家メルマガを社会に提供しませんか!?
現在Granmaでは共にこのメールマガジン事業を推進するスタッフを募集しております!!我こそはと思われる方、
ぜひ一度、コーヒーでも飲みながらソーシャルなお話などしてみませんか?
お問い合わせ先はこちらから!!皆様からの熱いお便りお待ちしております!!

page top