vol.103 鈴木 光一
ジャパン・プラットフォーム事務局長 URL:http://www.japanplatform.org/
1949年東京都出身。
早稲田大学政経学部卒業後、三井物産㈱に入社。
非鉄金属部門を担当し、イギリス、メキシコに駐在。99年に同社退社。
2003年4月に三重県立宇治山田商業高校の校長に就任。
この間、国際化教育にも積極的に取り組み、
文部科学省の「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)」の指定も受けた。
08年3月に退任後、JPF事務局長の公募に応じ、同年10月より現職。
こんにちは!テトル(インターン)熊坂 惟です!!
今号から三号に渡ってお送りいたしますのは、ジャパン・プラットフォーム事務局長・鈴木 光一さんへのインタビューです。
NGOと政府と経済界の三者が対等なパートナーシップで運営されているジャパン・プラットフォーム。どのような仕組みでそれが成り立っているのでしょうか?
第一号となる今号では、組織構成、その仕組みの部分を中心にお聞きしました。それではお楽しみください!
まずは活動内容をお話しいただけますか?
緊急人道支援です。国内でも支援をおこないますが、基本的には国際支援で大規模災害発生地における被災者支援と紛争地で発生する難民、国内避難民の支援がジャパン・プラットフォーム(JPF)の活動です。
設立以来8年間で、総額93億円の支援事業を世界各地で行ってきました。
そのJPFの最大の特徴は、NGOと政府と経済界の三者が対等なパートナーシップで運営されていることです。
なるほど。NGOは何団体くらい加盟しているのですか?
ジャパン・プラットフォームに参加しているNGOは現在30団体あります。この30団体が前線で活動しています。
JPFは、政府資金と企業各社からの資金、それに個人の方からの寄付金を参加NGOの事業に拠出するというドナーとしての役割を果たすとともに、現地に出て行って調査や事業のモニタリングを行います。
ミッションにあたるものは何ですか?
事務局のミッションで言えば、参加30団体が政府の資金と民間からの資金を迅速かつ効果的に使うためのシステムを動かしていくことです。
参加30団体とそのシステムを支えている政府、経済界、市民を含めたJPF総体のミッションは、迅速で効果的な人道支援を通して、国際社会に貢献することです。
NGO、経済界、政府という全く違う三者がよく共同できましたね?
本当ですよね。(笑)
経済界では90年代に入って社会貢献活動に継続的に取組もうという動きが出てきました。経常利益の1%以上を社会のために拠出しようという1%クラブが経団連の会員企業の間で発足したのも1990年でした。
並行して、企業は、NGO、NPOと連携していこうと考えるようになりました。
また、政府は、従来の政府資金では適応できなかった緊急支援を日本のNGOが世界のNGOと肩を並べて実施できるようにならないか考えていました。もちろん、NGOとしては緊急に出動するための資金を拠出してもらえる仕組みを欲していました。
このように三者ともにニーズはあったわけですが、立ち上げ当初は、大変なエネルギーが必要だったと思います。
経済界はアカウンタビリティの面一つとっても何かと厳しそうですが。。。
そうですね。経済界から見ると、企業がNGOに資金を出そうと思ったときに、果たして計画の通り使ってもらえるのだろうか、どのNGOに出せばよいのかわからない、といった問題があったと聞いています。
NGOが一生懸命活動していることはわかるのですが、アカウンタビリティの部分まで含めてきちんとできている団体がそれまであまり存在していませんでした。少なくとも、企業にはそう映っていました。その問題に対する一つの回答がJPFだったと思います。
JPFは、参加NGOから申請された事業計画の審査・承認から始まって、事業の進捗状況のチェック、現地におけるモニタリング、会計報告を含む事業終了報告のチェックと受理に至るまで、個々の事業ごとに一貫してアカウンタビリティを果たす仕組みを有しています。さらには、特定の災害支援という一つのプログラムが終了した時点で、JPFとして総括報告書を作成します。
そういう意味では、経済界がNGOと協働して行おうとする中で、経済界の求める視点をわれわれが担い、補っているという側面もありますね。
●計画の通り使ってもらえるのだろうか、どのNGOに出せばよいのかわからない
●政府の資金と民間からの資金を迅速かつ効果的に使うためのシステムを動かす
●経済界の求める視点をわれわれが担い、補っている
ジャパン・プラットフォーム事務局長鈴木 光一さんへのインタビュー(第一号)は以上になります。次回もお楽しみに!!
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Wrote 2009.04.27 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>