vol.107 甲斐田 万智子

特定非営利活動法人 国際子ども権利センター(シーライツ C-Rights)代表理事  URL:http://www.c-rights.org/

1960年生まれ。
上智大学外国学部卒。サセックス大学開発問題研究所修士課程修了。
大学時代にボランティア活動を始め、(財)日本ユニセフ協会で勤務後、
イギリスの大学院でNGOによる開発教育を研究。
1996年に国際子ども権利センターに参加。
子どもの「参加の権利」を普及する活動を開始。
2001年より代表を務める。
2003年からカンボジアにおいて子どもによる「人身売買・児童労働防止プロジェクト」に従事。
編著書に「立ち上がる世界の子どもたち」(ポプラ社)、共著に「グローバル化と人間の安全保障」(日本経済新聞社)、『開発教育~持続可能な世界のために』(学文社)など。
立教大学・桜美林大学非常勤講師。

こんにちは!テトル(インターン)熊坂 惟です!!
今号は前号に引き続き、特定非営利活動法人 国際子ども権利センター(シーライツ C-Rights)代表理事・甲斐田 万智子さんへのインタビュー(第二号)をお送りいたします。
第二号となる今号では、団体の特徴、強みに加え、最後に甲斐田さんご自身の目標をお話しいただきます。
それではお楽しみください!

                                         

支援するだけではなく、子ども達から学ぶ

NGO間のネットワークにも積極的に参加されているようですが、それも強みになっていますか?

そうですね、以前「子ども参加ガイドライン」というブックレットを作りました。
その際、「南の子ども支援NGOネットワーク」というネットワークのメンバーで協力してガイドラインを作りました。それは一つの団体だけでは決してできなかったことなので、みんなで力を合わせて意見を出し合って作ることができたという点において強みとして機能したのではないかと思っています。

海外の団体とも協力してプログラムを進めていると思いますが、団体を選ぶ基準はありますか?

あります。子どもの権利条約を同じように推進しているかということ、子どもの参加を大事にしているかということ、エンパワーメントを大事にしているか、など10の基準がありますね。

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企業とのネットワークは?

そこは今後の課題です。今まではマンパワーがなかったということと、そういうチャンネルがなかったのでできていませんでしたが、今後はぜひ増やしていきたいですね。

その際、「ここを売りにしよう」というものはありますか?

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私たちのセールスポイントは南の子ども支援をするだけではなく、南の国の子ども達から学ぶということですね。

インドの子どもたちを実際に呼び、その子どもたちを支えるNGOの人たちも呼び、非常に学ぶところがありました。
お互いに学びあえるという点ですね。
途上国の子どもから日本の子どもたちが学ぶことで、自己肯定感、自尊感情など、いま日本の子供たちの中でとても低くなっている自分を大切に思う気持、それを途上国の子どもたちとの交流から学ぶことができるのではないかと思っています。



今、日本の子ども達による暴力が問題となってきていますが、そういった交流を通して日本の子どもたちの暴力を防ぐことも出来るのではないかとも思っています。
単に上から目線で一方的な援助を行うのではなくて、「お互いに学び会えるような支援をしていくので一緒に参加しませんか」そういうアピールはしていきたいと思っています。

193カ国が条約を批准している事実と、実際の世界の現状に対してギャップは感じますか?

感じますね。日本も含め、批准はしていたとしても必ずしも実行しているわけではないんですよね。
ブラジルでの子どもの性的搾取に反対する世界会議に参加したときにも議論になりましたが、結局、言ってお終いの宣言とは違い、条約となったわけですから、私たち市民がもっと積極的にその条約を使っていかなければいけないし、政府もその声をくみ取って改善しなければいけないと思います。それがまだまだできていないというのが現状ですね。
なので、国連子ども権利委員会の勧告をこれからもっと活用することがもっと必要だと思います。

活動を通してご自身が実現したい目標とは?

大きな目標はまさにビジョンと同じで「子どもの権利侵害を世界中からなくしたい」ということなんですが、まずは、少なくとも私たちが関わっているカンボジアの地域では子どもの権利侵害がなくなること、或いは万が一起きてしまった場合は、人々が適切に対処できるようになること。それを目指しています。

Word of power

●子どもの権利の中でも「参加の権利」を非常に重視している
●子どもでも正会員になれます
●自身がその問題を解決できるような参加型プログラムにしていく

国際子ども権利センター代表理事・甲斐田 万智子さんへのインタビュー(第二号)は以上になります。次回もお楽しみに!!

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