vol.122 伊藤 奈保子
特定非営利活動法人アムルトジャパン事務局長 URL:http://www.amurt.or.jp/
NPO法人アムルトジャパン 事務局長
イベントの企画運営、ウェブサイト製作に携わった後
2003年から国際協力NGOに非常勤職員として勤務。
2006年よりアムルトジャパンへ。
こんにちは!テトル(イ ンターン)の熊坂 惟です!!今号はアムルトジャ パン事務局長、伊藤 奈保子さんへのインタビュー 記事(第二号)をお送りいたします!
人道支援、災害支援が主 な活動となってくるわけですか?
現在ジャパンが主に活
動しているのはニジェールとスリランカの2カ国で
す。おそらく日本のNGOでニジェールを支援して
いるところは他にありません。もちろんJICA、
JICSなどは学校建設中心に支援していますが。
そういう意味では、私たちは非常に珍しいかもしれ
ません。ニジェールは基本的に万年食糧不足の国で
す。いつものことだからと、援助側にもあまり危機
感がないんですね。
スリランカは、2004年に起
きた津波の直後にインターナショナルがまず入りま
した。私たちも、ボランティアを派遣してインター
ナショナルを支援するところから始めました。具体
的には、緊急支援なので、お水を配ったり、食料を
配ったりしますが、食の後に必要なのは住むところ
ですよね。そこで、105棟の仮設住宅の建設を行い
ました。さらに、南のゴール県というところで、マ
イクロビジネストレーニングを行いました。
マイクロビジネスという と、例えばどういったものが当てはまるのですか?
やはりその地域にある
ビジネスでなければ話になりません。ゴール県は、
縫製が盛んな地域であり、またヤシの繊維を紡いで
ロープを編み、そこからマットを作ったりしていま
す。あとはホウキ、タワシですね。そのようなもの
を作る技術を教えるのが主な活動になっています。
他にも、アジアの国は屋台が多いですよね。ほ
とんどのマイクロビジネストレーニングは女性を対
象に行っていましたが、男性や障害を持った人を対
象に、屋台でロティ(パンのようなもの)を焼いて
売るためのビジネスを指導しました。技術だけでな
く、マーケティングも含めて5日間理論的なトレー
ニングをします。技術的なトレーニングに関しては
、約2週間行います。それを2007年までの間に、約
1000人に実施しました。
すごい実績ですね!どな たが指導に当たるのですか?
指導するのはやはり現
地の専門家ですね。私たちの役割はクラスをまとめ
たり、クラス終了後、フォローアップすることです
。2年前からは、新しく障害者の人達に向けたマイ
クロビジネストレーニングも行っています。
歩
行障害を持っている人たちは、特別な靴が必要にな
りますよね。自分たちも障害を持っていますが、「
他の障害を持っている人たちのためになるような革
製のサンダルを作りたい」彼らが自らそう言ったの
で始まりました。
現場主義へのこだわりが とても強いですよね?
やはりその土地に根づ かないことには意味がないんですよね。これまで、 障害者への技術支援事業というのはありましたが、 技術支援のコース途中で諦め、辞めてしまう方が多 く見られます。
意外ですね。なぜなんで しょう?
例えば、日本みたいに
道路が綺麗ではないですよね。デコボコだし、雨が
降ればグチャグチャにぬかるんでしまうし。そうい
う道を車椅子で行くことを想像してみてください。
雨が降ったらクラスに行けないわけですし、一人で
は通えないので家族が付き添わなくてはいけない。
なので、家族から「忙しいから今日は行かないでね
」と言われてしまえば行くことができないわけです
よね。
その問題を解決するために、強制的では
ありませんが合宿型の訓練を行いました。講師の先
生たちからは「かなり習得率が高い」ということで
、良い評価を受けました。
この2つ、ニジェー
ルの栄養失調児の支援と、スリランカの障害者支援
が、主とする海外での事業ですね。さらに現在、南
スーダンで水と衛生問題への活動に取り組むために
ファンドレージングを進めています。南スーダンは
本当に水から感染症の被害にあうことが多いので。
現時点において、団体の アピールポイントは何かありますか?
一番アピールできるの
は、地元に密着しているということです。「一緒に
やりましょう」と提案して、共同でものづくりをし
ている企業もあります。
今後は、例えばスリラ
ンカで障害を持った人々がモノを作っています。そ
こに日本の企業さんにアイディアを出してもらって
商品を作るというような展開を少しずつ始めたいと
思っています。
誰でも気軽に参加できる 活動は?
切手を集めるなどの活
動は私たちはやっていません。逆に、何かしたいと
いう方が自分の持っている技術や知識を活かして参
加していただけます。そういった経験を活かした提
案をしていただけると、とても役に立ちますし、嬉
しいですよね。
たいてい集まってくださった方
から話を聞くと、コンピューターにとても詳しかっ
たり、デザインが得意だったりするんですよ。
●2007年までの間に、約1000人に実施
●その土地に根づかないことには意味がない
●経験を活かした提案をしていただけると、とても役に立つし、嬉しい
アムルトジャパン・事務局長、伊藤さんへのインタビュー(第二号)は以上になります。次回もお楽しみに!!
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Wrote 2009.06.23 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>