vol.124 永田 安月子
NPO法人水辺と生物環境保全推進機構・理事長 URL:http://www.mizube.info/project.html
東京生まれ、長崎育ち、猫1犬1と夫と東京在住。
幼稚園から剣道、小学1年から釣りに填(は)まり、竹刀と釣竿を振り回しているうちに大学生になる。
大学時代は、海の調査、海の動物調査に参加、五島列島から北海道まで関わり、海の大切さ・生態系を学ぶ。
薬剤師として大学病院勤務を経て再び大学で教育社会学を学ぶ。臨床心理士として私立高校教員、大学講師を経験。その間、武道学園を設立し園長へ。剣道・空手・合気道の指導を通して、小学生~高校生の心の問題を学ぶ。
任意団体から、2001年、NPO法人水辺と生物環境保全推進機構(水辺EPO)の立上げで理事長へ。
まちづくり活動の参加で江東NPO協議会の設立へ携わり、代表理事へ。
江東区社会福祉協議会評議員へ携わり、現在に至る。
将来の夢は、小笠原か沖縄へ移住して、自給自足の暮らしをすること。
現在、活動の一環として全国各地の水辺保全活動を紹介するサイトづくりに取り組んでいる。各地の保全活動の顔の見えるネットワ-クで、汚れ・傷んでいる川・海の保全活動の広がりへ期待している。
こんにちは!テトル(インターン)の熊坂 惟です!!
今号から、NPO法人水辺と生物環境保全推進機構理事長、
永田 安月子さんへのインタビュー記事を三号に渡ってお送りいたします!
設立の背景は?
島国に暮らしている私たちは、
海から食材として多くの魚介類や楽しい海のレジャ-、
癒してくれる美しい風景など、大きな恩恵を受けて暮らしていましたね。
川からの恵もたくさんありましたが、いつの間にかライフスタイルの変化とともに、
水辺環境の接点が見え難くなりました。
水面下の環境って、見えないし見えなくても直接生活に影響が無いでしょう。
海の環境の大切さをいつの間にか多くの人々は意識せずに暮らすようになって、
海が汚れ傷んでいくことを深く考えませんでした。
私たちが海の豊富な恩恵をもらえるのは、
きれいな海と植物プランクトン、海藻や珊瑚があるからこそですが、
その環境がなぜ大切かということが一般の人には見えませんし、
伝わってこなかったんです。
ここ数十年、何でも安く簡単に手に入る暮らしになって、
生活が豊かに成りましたね。
そうした暮らしは洗剤をたくさん使うようになって、有害化学物質も使われていますし、
料理にも魚・肉・油脂をたくさん使うようになり、油脂汚れや合成洗剤の排水を流して、
キッチンの排水口は海へ直結していることを忘れていました。
大量消費は使い捨て、ポイ捨てを引き起こして、
それが陸から川へ、川から海へ流れて、
海の富栄養化、水質汚濁・水質汚染となり、
海の水面も海底も本当にゴミだらけなんですよ。
永田さんが海に着目したきっかけは?
私は趣味で長年釣りをやっていましたが、
仲間達と釣りに行く度に年々酷くなる海の環境を目にして、
深刻に考えるようになりました。
海辺に暮らす人は"夕食に食べる魚"を釣りますが、
"余所者の釣りはレジャ-"で楽しむ目的なのです。
自分の釣りが出来ればいい、釣る場所に責任を持たないんです。
釣れない時代になって、ますます釣ることだけに夢中になるので、
心癒してくれる風景も足元も、自分の行いも見えなくなってしまいましたね。
毎日の暮らしでもレジャ-でも、川も海も、傷み・壊れる環境だと
考えなかった時代でしたね。
魚を釣ることだけ・海で遊ぶことだけを
楽しんでいられる時代じゃなくなってきたということで、
釣り仲間と共に任意で始めた活動。
それが私たちの団体の原点です。
趣味を通して「魚が釣れなくなったのはなぜか」といった
気づきがきっかけになったんですね!
そうですね、磯も海も汚れて、魚も釣れなくなって。
長年やってましたので、釣りの大会にも数多く参加して、
実は優勝のメダル、トロフィーもたくさんいただきました。
参加者が大勢いる中で女性は私だけといった状況だったり、
優勝するのは大変でした(笑)、
海に深く関わっていたからこそ、釣りをやめて一気に今の活動へ移れたと思います。
大学時代に海の調査や、海の動物保護調査など経験してましたし、
海が大好きだったんです。
海の環境のことや生態系のことは、その当時から考えてましたけど。
いつかこの様な活動をする要素があったのだと思います。
長年釣りをして海の変化を見てきたことで、活動しなければと弾みがついたといえると思います。
釣れなくなった今も釣り好きな人は多いですね。
海の中は陸上の生物・動物の世界と同じで
"生態系・生物多様性"もあって、
たくさんの生物と魚のいる環境があればこそ釣りが成立しますから、
海を大切にしない人は釣りをする資格はないでしょう?・・
海の資源が枯渇している現実ですから、
釣りに対してもっと厳しいものがあっても良い時代と思います。
資源枯渇で、漁業は厳しいという話を漁師さんからよく聞きますよ。
●ライフスタイルの変化とともに、水辺環境の接点が見え難くなった
●海の水面も海底も本当にゴミだらけなんです
●海の変化を見てきたことで、活動しなければと弾みがついた
NPO法人水辺と生物環境保全推進機構・理事長、永田さんへのインタビュー(第一号)は以上になります。次回もお楽しみに!!
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Wrote 2009.08.02 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>