vol.145 鈴木 勝男
国際環境NGO FoE Japan 運営担当理事 URL:http://www.foejapan.org
個人プロフィール
名前:鈴木 勝男
団体名:国際環境NGO FoE Japan
役職:運営担当理事
高校・大学共に機械工学科卒業、情報技術の将来性に期待して新聞社印刷局に入社後、複写機メーカーに転職し開発設計・生産技術に長年従事し、
開発現場でTQC(総合的品質管理)活動の体験をした。その後、全社の経営品質推進や環境経営推進に携わり方法論を実践した。
定年後は社会への還元として、企業・NGO連携活動への助言やNGO組織の統治プロセス(仕組み)づくりに参画している。
団体プロフィール
設立年:1980年
主な活動拠点:国内、中国内モンゴル、ロシア沿海州、インドネシア、フィリピンなど
組織構成:職員10人、嘱託3人、委託研究員4人
スタッフ募集:職員募集不定期、インターン・ボランティア募集中
募金受付:随時
どんな関わり方ができますか?:
キャンペーン・展示出展・セミナー開催などイベントの企画準備支援への参加、
インターン・ボランティアとして各活動チームの業務支援、
主催エコツアー(海外・国内)への参加、
サポーター登録・寄付を通じた支援など
ホームページ:http://www.foejapan.org
国際的な環境問題に取り組む団体として、1980年に設立されました。 その頃日本では、公害など、限られたテーマに関して活動している団体はありましたが、グローバルな視点で国際的な環境問題を、多面的に取り上げ、情報発信するといった団体はありませんでした。 世界では、WWFやグリーンピースがトップランナーとしてありましたが、日本でもっと市民に根ざした、草の根の団体として、地球市民的環境NGOネットワークFoE (Friends of the Earth)インターナショナルの日本メンバー団体になり発足しました。 日本の国はまさに海外に依存しているんです。いろんなものも海外から沢山入ってきます。日本人は日本国内の問題だけを取り上げがちですが、日本人が必要とするものを世界各国から採取して、地球環境を破壊しているわけです。 ですから、日本の中の環境問題だけをやっていては意味がない。 日本が影響を与えている、国際的な環境問題に対して取り組まなくてはならないと、視野を広げ活動しています。
一番力を入れて現在活動していることは何ですか?
2008年から2009年にかけて重点的に活動して行こうというのは気候変動に対して国内でどう具体的な対応をするか、です。温暖化ガスの排出削減だとか具体的な目標値を法律として、制定するための提言活動に一番力を入れて行っています、 当然それを行うためには再生可能エネルギーだとか、そういうものの推進もありますが、国内で重点的に取り上げるものとしては、他のNGO団体と連携して、日本でも法律化しようという活動を進めています。「MAKE the RULEキャンペーン」(リンク先http://www.maketherule.jp/)とよんでいますが、日本政府も世界で2050年までに、温暖化ガスの排出を半減しよう!と言っていますが世界で半減ということは、先進国だけではなく、中国、インド、なども一緒になって目指しましょうということです。しかしそういう人達から見ると、まずは先進国が、歴史的に見ても、排出の責任があるんだからまずは先進国が削減目標なども具体的にコミットしてよ!と、いっているんですね。 「MAKE the RULEキャンペーン」では主に、草の根的ないろいろな地方の団体も含めて、全国の団体による市民への署名活動を行っています。国際会議でいろいろ問題提起をされて、日本のメディアでもながしていますが、みずから行動を起こして市民の力で政府を動かす活動に重点を置いています。 活動のビジョンは、「地球上のすべての命が調和を保ちながら持続可能な社会を目指します」です。持続可能という言葉はどこの方針にも出てきますが、それはある意味で間違って使っているということもあります。あくまでも社会や地球の生命体としてのシステムだとかそういうものが持続可能というのならわかりますが、会社が持続可能なんていうのは、あまりにも利己的すぎる。だから、この言葉を使うのは気をつけて使わなければいけないと思いますが、われわれはそう言う意味でも「持続可能」という言葉にこだわっています。
鈴木さんが、活動にどのように関わるようになったか、そのきっかけをお話いただきたいです!
僕はもともと、技術屋なんです。働いていた会社では、リサイクルデザインをどのようにするかを任されていたことがありました。アメリカとの合弁会社だったので、アメリカの企業と一緒になって日本の業界ではまだ馴染みのないリサイクルデザインガイドの策定をしていたんです。 そこで3R(リデュース・リユース・リサイクル)に興味を持ったんです。 そのあと生産技術に回ってからは、複写機メーカーだったので、機械本体やトナーカートリッジとか、使用した後にそれをそのまま捨てるのではなく、それを回収して中の消耗品を分解して新しいものに入れ替え易くするデザインや品質保証のしくみを技術的に行っていました。FoE Japanには、97年の京都議定書会議が始まる2年前くらいからボランティアで参加しておりました。4年前に本職は定年退職したので、改めてサポーターとして参加し、その後サポーター理事に選出され、今は運営責任者になりました。
これからどういう方向性で進んでいくかのですか?ビジョンをお聞かせください。
重要と認識する3つの地球環境分野[①気候変動防止、②自然資源・エネルギーの適正開発・適正有効利用、③生物多様性保全と森林減少防止]へ取組む基本的アプローチとして、 特に、昨今の厳しい経済危機に直面しながらの待ったなしの環境危機への対応には、従来の環境問題が顕在化してからの対症療法的(モグラたたき)ではなく、何が共通の根っ子にあるのか?本質的課題解決へのアプローチが必要と認識し、今後3ヵ年活動方針として"流れ(モノ・金・人・情報)を変えていく"活動(例えば、地産地消型・分散型など)に注力します。又、その活動方針を実施する上では、4つの視点[①透明性の確保、②公平性の確保、③実践における知見の活用、④行動を起すきっかけの提供]を常に踏まえて活動をしていきたいと思います。
●日本の国はまさに海外に依存している
●まずは先進国が削減目標なども具体的にコミットしてよ!
●われわれは、「持続可能」という言葉にこだわっています
以上で国際環境NGO FoE Japan 運営担当理事、鈴木 勝男氏へのインタビューを終了します。
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Wrote 2009.10.03 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>