vol.187
特定非営利活動法人しあわせなみだ主催によるシンポジウム「東日本大震災 私たちだからできること~Pray and Action~」が10月29日、3月11日に起こった東日本大震災から半年経ち、復興に向けた力強い動きがあちこちで見られるようになったなか、あらゆる人々が安心して暮らせる社会の実現には、女性の視点が欠かせないとのコンセプトに立ち、被災地で女性を応援する活動を行ってきた団体が、報告した。
基調講演では、NPO法人ハーティセンダイ世話人でDV被害や性暴力被害女性と子どもを支援し、「センダイポテロザ日記」で情報発信を続ける門間尚子さんが、震災直後からの取り組みを話した。震災当初は停電のため、周囲の状況がわからず、避難所の把握し、近所の人たちの安否確認を始めたことを報告。3月15日ごろからはインターネットが開通したことに伴い、ブログによる情報発信を開始。求められている物資は刻々と状況が変わるため、行政、避難所とも連携しながら、何が求められているかのニーズの把握に努め、わりばし、皿、ティッシュなどに困っていることを知り、物資支援を始めた。震災当初は、輸送ルートが断たれていたため、困難だったが、同17日はゆうパックが届いたという。
シンポジウムでは、震災後の女性・子ども応援プロジェクトを展開するポラリスプロジェクト日本事務所代表の藤原志帆子さんが、米国のハリケーン「カトリーナ」による災害が発生した際、シェルターで性暴力被害が増加したことを紹介、災害後の混乱で強者のストレスが弱者に発散されてしまうと指摘した。東日本大震災では、治安の悪化を懸念して、防犯ブザーのリクエストが相次いだことから、この寄付とともに、震災後の性暴力・DVといった相談に応じるための連絡先を掲載した啓発カードの配布を行った。震災当初の第1フェーズでは、 治安悪化防止に力点を置き、第2フェーズでは多様化した被災者のニーズに対応して活動、阪神大震災を教訓に女性・子ども支援が強調されたことから、東日本大震災では、支援ネットワークが早期に組織化され、アドボカシーができたと一定の評価をするも、現場の人手が足りないとの課題もあるとした。
NPO法人ライフライツ・インパクト東京の森山奈央美さんは、被災地向けに護身術の支援講習会を開催したことを報告。インパクト東京は阪神淡路大震災時の女性への性暴力被害をきっかけに設立された団体であることから、この災害の混乱時に性暴力が起こらないように、護身術の必要性を強調した。
また、看護士で性暴力被害者を対象にしたケアを行う、災害時の性暴力・DV防止ネットワークの山本潤さんが、被災者支援のネットワーク作りを行い、4月~9月にかけて女性からのメール相談に応じたことを報告。震災時における性暴力被害防止の課題として、安全な避難所の運営、加害行為の防止、被害者が泣き寝入りしない仕組みの構築を挙げた。
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Wrote 2011.11.11 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>