vol.015

グローバル送金・決済で提携


KDDIと枋迫 篤昌(とちさこあつまさ)氏がCEOを務める米国の金融ソリューション企業のMicrofinance International Corporation (本社はワシントン D.C.、MFIC) は、KDDIが持つ通信キャリアとしてのノウハウや各国通信キャリアとのネットワークと、欧米の官民金融機関等との提携を実現したMFICの高度な金融ノウハウを融合し、全世界の通信キャリアに向けたグローバル送金・決済プラットフォーム事業を共同で進めていくことにこのほど合意しました。
これを受けて、KDDIは、2010年12月8日 に、第三者割当増資により、MFICの優先株22.9%相当 (20%議決権の特約付き) を22.05百万ドル (約18.4億円) で取得しました。また、本提携によるサービスの第一弾として、2011年1月より、米国のKDDIグループ子会社であるLocus Telecommunicatios, Inc. (Locus) より、米国初 の移民市場向けプリペイド送金カードの販売およびサービスの提供を開始。

世界各地で通信と金融の融合が急速に進展



現在、世界各地で通信と金融の融合が急速に進展しており、先進国においては大手通信キャリアやIT企業、金融会社が続々とモバイルマネー分野に進出を表明し、サービス開発競争が始まっています。一方、発展途上国においても、携帯電話は銀行口座を持たない層まで含めた国民全体に金融サービスを提供する手段として、国際開発機関や各国政府から高い注目を集めています。

今日、世界で銀行口座を持たない人は約25億人 に上ると推計、そのうち携帯電話を持つ人は2012年には約17億人 に達すると見られています。携帯電話による金融サービスの提供は、これらの人々の生活改善に大きな力を発揮すると期待されていますが、例えばケニアでは1,300万超、フィリピンでは800万超のモバイルマネー口座が利用されるなど、すでに、高い社会的評価を得ています。KDDIは、これまで培ったグローバルな通信キャリアとのリレーションを活かし、世界のモバイルネットワークとモバイルマネー事業に欠かせないグローバル送金・決済機能を組み合わせる、通信を基盤とした金融サービスへの参入を通して、グローバル市場において顧客に新たな価値を提供します。

MFICのCEOである枋迫篤昌(とちさこ・あつまさ)氏は、世界中で大きな社会インパクトをもたらす社会起業家を支援するアショカ財団(米ワシントン)から日本人で初めてグローバル・フェローに選ばれ、『Fortune』誌とMIT(マサチューセッツ工科大学)により創設された「レガタム・フォーチュン・テクノロジー・プライズ」の第一回目のウィナーにも選出されるなど、世界で注目されているビジネスパースンです。

三菱東京UFJ銀行のワシントン駐在事務所長として将来を約束されていたものの、2003年、これまでの金融システムからは取りこぼされてきた移民層をはじめとする貧困層に対して、最先端の金融技術とITを駆使して新たな金融サービスを提供する、マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション(MFIC)をワシントンで設立、その動向は2010年NHKでドキュメンタリー番組が放映されるなど、ますます注目が集まっています。


Word of power

考えるだけではダメで、実際にやってみせ、広げていくことがプロの仕事
2008/11/15 朝日新聞記事での枋迫篤昌氏の発言

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