vol.040 伊藤吾多・田中祥司 / Itou Agata・Tanaka Shoji
株式会社BeGoodJapan 代表取締役社長/代表取締役副社長 URL:http://bgj.co.jp/
伊藤 吾多 Itou Agata
2004年4月
法政大学経営学部入学
2004年11月
読売新聞情報開発のアルバイト(新聞購読者営業)を開始
2006年3月
同営業アルバイトにて南関東地区営業成績TOP5に選出
2006年10月
東京都中小企業振興公社主催、東京都学生起業家選手権にて優秀賞受賞
2006年11月
株式会社BeGood Japan を設立代表取締役に就任
2008年3月
法政大学経営学部 卒業
田中 祥司 Tanaka Shoji
1985年7月10日
神奈川県横浜市生まれ
2004年4月
法政大学経営学部 入学
2004年6月
読売新聞情報開発のアルバイト(新聞購読者営業)を開始
2006年3月
学生団体 Opinion Leadersに参加
2006年10月
東京都中小企業振興公社主催東京都学生起業家選手権にて優秀賞受賞
2006年11月
株式会社BeGood Japan を設立取締役に就任
2008年3月
法政大学経営学部 卒業
詳しくは↓
【伊藤氏個人ブログ】http://ameblo.jp/house-share-bgj/
【田中氏個人ブログ】http://ameblo.jp/shojitanaka/
こんにちは!! テトルの本村拓人です! ! 今号も(株)BeGoodJapanの創業者、伊藤氏、田中氏のインタビューをお送りいたします。 社会起業家(モデルメーカー)が取り組んでいる社会問題の改善は、私たちが気づいていないだけで、なんらかの形で私生活と関わりあっている。 例えば、『シェアハウス』を普及させていくビジネスの裏側には、ご近所との関わり方や挨拶、ゴミ出しのルールを守ることなどがこの事業を成立させる上では非常に重要になってくる。このように事業が成り立つ=社会の課題が解決されるという構造の中で、事業の裏側に目を向けることが、自分の住まいを取り巻くリアルな生活の中の課題と繋がったりする。 これまでご紹介した社会起業家が抱えている課題の本質は、意外とこの小さな『気づき』で私たちの身近な問題とリンクし、その問題自体を見つめなおす良い機会になりえる。 もしかすると、『誰かのリアルを自分のリアルに』することで、私たちが社会の課題に対して主体的にアプローチできる日常が実現するのかもしれない。
サービスで家具もついているんですね。
(伊藤) はい。家具家電も全てつけて販売しています。弊社のルームシェアハウスには留学生が多いんですね。留学生だと、身軽に動きたいという人が多い。そうなると家具がついているとか、敷金礼金がゼロとなるとかなり喜ばれますね。 ついている家具家電類も、ベッドからビデオデッキまで一通り弊社でそろえています。
どんな仕組みでやってるんですか?
(田中) マンスリーマンションってありますよね。あれと仕組みはほとんど同じで、埼玉の奥の方に倉庫があって、そこから運送業者に家具家電を運んでもらう形をとっています。基本的には全部レンタルです。自社で在庫を抱えずに、レンタル契約をとっておいて、月額いくらというリーシングをかけてレンタルで出しています。
(伊藤) 在庫があると大変ですよね。それよりも貸し出してちょっとでも収益になった方がいいんです。
敷金礼金がゼロというのはどのように実現したんですか?
(伊藤) 家賃は通常よりやや高めに設定していまして、そこに敷金礼金分を少しずつ上乗せして敷金礼金を償却しています。例えば3ヶ月だったら償却金を3でわり、24ヶ月だったらわる24になります。一回一回の支払負担はその分少なくなりますよね。このシステムは学生からも評価されています。
部屋に大家さん、オーナーさんがいる場合留学生に対して悪いイメージがありますよね。そういう考えをもたれている人たちに対して、この敷金礼金ゼロという条件を出されている背景ってどういうことなんですか?
(伊藤) まず大手のマンスリーマンション会社の場合、物件自体にはオーナーさんがいるんですけど、レオパレスさんが20年とか50年の長期で借り上げている。長い期間を借り上げている代わりに、もうオーナーさん文句いわないでねと、いう話。
(田中) 山手線駅徒歩5分とかではなくて、沿線一本入った阿佐ヶ谷だとか、練馬の方に物件が多いんです。あとは僕らが一応法人として間に入るので、当然色々とリスクが下がりますよね。言葉の通じない留学生に対して、オーナーさんが金払えと言うよりも、僕らだったら法人なので、払わざるをえないんです。後は一定の条件をオーナーさんにぶつけて、留学生が最初入居したときに、僕らが入居者と同行して近所周りをするだとか、交番に挨拶しにいくだとか、近くのスーパーに案内したりだとかもします。そしてゴミの捨て方が汚かったら、クレームは僕らに来る仕組みになっています。
(伊藤) たとえば今から僕は留学生を含む入居者を対象としたガイダンスをしにいくんですけど、今言った周りの交番だとか、近隣の方だとかに挨拶したりだとか、地図を用意して、周辺の生活に関わる施設をマークしてあげたりするような弊社のサービスを説明しにいきます。特に近所のトラブルが一番面倒くさいですね。
すばらしい制度ですね。では、ルームシェアを運営していく上での課題とは?
(田中)運営上のところに絞りますと、やはり人間関係の問題。例えば3LDKのお部屋で、構造上二室のうち一室がベランダに面していて、もう一室が面していない。部屋がベランダに面していないほうは、面しているほうの部屋を通って洗濯物を干しに行かなければいけない状況があります。最初は仲がいいから問題ありません。でもそのうち「このやろう勝手に通りやがったな。」ということになります。全部の部屋がしっかりこういう問題が無いようにできていればいいんですけど、そうではないお部屋の方が安かったりするんです。
あと他に出てくる問題は、一人がすごくアバウトな性格で、お皿とかあまり片付けなくてもいいじゃんという性格で、もう1人が結構細かい性格で、さらにその二人は国籍が違って日本人と韓国人だとしましょう。お互い普段は仲がいいんです。ただ「お前洗えよ。」「お前洗えよじゃないだろこのやろう。」となるときもあります。例えばそれが母国語同士だったら、「洗っていただけませんかね。」というように気を使いあったりできますよね。でもそれは実はすごく難しくて、フラストレーションが溜まることがあるようです。
(伊藤) ルームシェアって、ドミトリーと違って決まったルールがないですよね。でもルームシェアって例えばこの四人(TETOL本村&田中、BGJ伊藤&田中)で住むとなったら例えば僕と田中(BGJ)の二人で住むルールと、この四人で住むルールって違いますよね。僕たち4人は今日初めてお会いしたので、お互いのことがよくわからない。だからそこはルールを厳しめにしようという風になりますよね。各々一定のルールじゃ対応しきれないところがでてきますので、ルームシェア契約時にこういうルールフォームをつくって、各個人ごとのルールを作るんですね。
実はこのルールフォームが契約書にも含まれていて、これを書いてもらって、印鑑を押してもらっています。ルールフォームが実効性を持つようになります。簡単なルールでいうと、例えば友達連れてくるときは電話するとかですね。僕がいつも友達を連れてきてうるさいと。田中さん(TETOL)も本村さんも時には怒りますよね。そのときには新しくルールを作って、友達連れてくるときには、ルームシェア仲間にお互いちゃんと確認をとってから電話しようとか。あとはリビングの共有の仕方をどうするのかとか。何時以降は静かにするとか。各々夜型だったり、朝が早かったりしますよね。そこはルールとして何時以降は静かにすると決めることが必要です。
留学生向けに、日本人とどうやって住めばいいか、というガイダンスもします。例えばゴミですね。日本ではゴミの捨て方が複雑で、地域によっても違うので、地域ごとに説明を変えてガイダンスしています。あとは家賃の払い方も難しい。それをコンビニで払うんだよとか教えてあげたりとかもします。
あとはベネフィットワンという会社があって、そこのサービスを弊社も利用させていただいています。そこの会社はヤフー福利厚生というサービスを扱っていて、うちの入居者はまったく同じものを無料でうけることができることができます。
この細かさは強みですね。一つ一つすごく手間がかかることだけど、こういう個人個人のデータの蓄積って大切ですよね?
(田中) はい。ここはすごい差別化になりますね。他社さんはあまりこういうのをやられていないんです。コストだとか手間だとかがあってやらないんですけど、最初にこういうことやっておくと、入居者の方がゴミもきちんと捨てますし、近隣とももめません。つまり最初のこの手間で後々のリスクをすべて回避することができるんです。
今は我々の採算とお客さんの最大満足、両者の一番いいバランスを探して、ケースによっては実施し始めている状態なんです。もしこういう事例が増えて、うちがルームシェアのノウハウを蓄積してシステム化できたら、それをパッケージ化して売ることができるじゃないですか。
いくらの価格でこのパッケージをアウトソーシングしますよということができる。 僕達が本当に望んでいるのはルームシェアを増やすことなんです。家をつくりたいんですよ。それで、日本にルームシェアを普及させたい。だから別にうちがリーディングカンパニーじゃなくてもいい。競合もどんどん出てきて欲しいんです。市場規模が大きくなれば僕達の望みも達成されやすくなる。だから今はもっとがんばりたいですね。
では他には今後取り組みたい事とかはありますか?
今後の展望としてちょっとやってみたいなと思っているのは、目的を持ったドミトリーを作りたいんです。今ああいうところってただ短期で住んでいるだけじゃないですか。そういうのじゃなくて、ドミトリーでも目的を持ったドミトリーを作りたいなと思っています。
例えばルームメイトを探している十人が集まるドミトリーがあるとして、そこで仲のいいやつを見つけて、「住む?住む?」「じゃあ行こう!」って言って、うちにすぐドミトリー退去届けをだして、うちで部屋を探して、うちの物件に入るみたいな。そうしたらうちの物件に入るとき割引してあげたり、そういうのやったらすごい面白いんじゃないのかなと思っています。
最近コンセプトハウスみたいなのが結構流行っているんですよ。例えばレッドバロンさんがライダーズマンションみたいのを作ったりしています。家の中にバイクを持ち込んでバイク整備ができるマンションなんです。それで階下がレッドバロンの店になっていて、パーツをそこで買えるんですよ。 みんなしゃれたことをやってる。僕達はそんなハードでやるっていうお金がありません。ですので最終的にはやっぱりコミュニティ作りとか、ルームメイト見つけとかそういうところからやっていけたらなと思っています。
●最初のこの手間で後々のリスクをすべて回避することができる
●僕達が本当に望んでいるのはルームシェアを増やすこと
●"コミュニティ作りとか、ルームメイト見つけとか
そういうところからやっていけたらなと思っています"
伊藤氏、田中氏のインタビュー(三号)は以上になります。
次号も引き続き(株)BeGoodJapanの設立者伊藤氏、田中氏のインタビューをお楽しみ下さい。
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Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>