vol.057 中塚 克敏 / Nakatsuka Katsunori
エイトレント株式会社代表取締役社長 URL:http://www.eightrent.co.jp/
1960年
大阪府生まれ。高校卒業後、米国留学。 アメリカ・ネブラスカ州オマハ市の私立クレイトン大学ビジネス学部マーケティング学科卒業。帰国後、大手ゼネコンに入社。テナント企画や企業誘致に手腕を発揮。 エイトレントに入社後には、第一線でセールスに携り、東京営業所の立上げや東京での地盤作りに尽力。
2006年
代表取締役に就任し、現在に至る。
2007年7月
総合レンタル業15社に呼びかけ設立した「什器・備品レンタル協会」の初代理事長も務める。
こんにちは!テトルの本村拓人です!! 株式会社エイトレント代表取締役社長の中塚克敏さんもついに最終回となりました。 若い世代にスポットを当てた同社のレンタル事業。ライフスタイルにイノベーションを起こすかもしれない、エイトレントの取り組みについて、お話しいただきました。
スーツケースから始まった環境対策
今になって企業が環境、環境と表面的に言っていますが、御社の場合は先代のときから環境、環境って言っていて、16年前にカーボンオフセットという概念を図式化していましたよね!そこに一番魅力的に感じています。本当に社会的な企業ですね。もう軸がブレないところと、ここを是非、実際読者にも伝えたいのです。結構面白いですよね(資料参照)これはスーツケースですよね?
ええ、スーツケースです。今でこそ、スーツケースはアジアから安くていいものが入ってきているので、あまり借りる人はいないです。十数年前はみんな借りてくれていたけれどね。
というのも、良い商品ではサムソナイトとか、マルエムマツザキが、大体6~7万はしました。それで僕らがやっていたのは、卒業旅行に学生が行くときに、「お父さん卒業旅行行きたいなあ」と言って、10万出してもらって、そのうち5万円がスーツケースに消えるのは、単純にもったいない。
5万円をはらうんだったら、私たちは5000円で同等なものをお貸しするので、残りの4万5000円をもう1泊何かアクティビティに使いなさいと。旅行から帰ってきたら、しまったままで何になるの?それを考えなさいということです。
それでみんながこれをやってくれれば、CO2も土地も30分の1になるから、みんなでスーツケースを使いまわそう、まあまあきれいだったらいいじゃない、どうせ汚れるのだから。ということをみんなに教えたいがためにパンフレットを作り、スーツケースを貸している価格表の横に置きました。わかってもわからなくても、とりあえず並べておこうと...。
うちの親父は、「こんなの置いてもわからないですよ」といわれても、「いや、おいておけ。わかってもわからんでもいいからおいておけと。わかる人はわかるのや!」と。これを作ったときに、先代のから手書きの漫画をもらい、内容確認をして、デザインもして、当時制作したのでよく覚えています。
今は5000円か6000円で買えるようになっちゃったので、この理論があまり伝わらなくなったので、レンタルとしてはやっていませんけれども。今は卒業式の袴とかを、考えています。買うものではないでしょ。なるべく安く出してあげたいので、対面をやめて、来年くらいから4割はネットでやりたい。
私の希望的観測では、扱ってくれるところが、どれだけマージンよこせっていってくるかわからないけれども、加盟料は別にして、全部おしなべて、20%はかからない。
20%まで収まるのであればいけます。卒業式では、ヘアメイク、着付け全部パッケージにしてやっていると、平均5、6万かかっているのかな。でもそれは高いのではないか。誰に負担かけているのかといったらご両親。
もちろん本人のアルバイトもあるけれども、でも、5、6万稼ごうとしたら、ちょっと貯めておかなければいけないし、遊びにも使いたい。だからせめて2万円台。できれば2万以内に収めたいのですが。袴5000円のうえ、1万5000円くらい。それで、量をこなして、その代わり手間はかけない。
手間かけないで宅配で生き戻す。ただ。キャンセルはあまり受け付けたくないので、卒業証書をもらえなければ、何か証明してもらいたいけれども、それくらいリスクを背負ってでも安くしたい。そうしないと、こんな6万円の無理やり作られた文化は長続きしない。
今年も伸びは厳しくほぼ前年並みで推移しました。 景気もここ2年は厳しいので家計的にも厳しくなります。NETで完結したイージーレンタルを男女推進していきたいと思います。
レンタルから始まるイノベーション
袴のレンタルを始め、ビジネスも含めてやりがいの部分ってどこにあるのですか?
4万円を2万円にしていくのは、生活者、ユーザーからしてみると価格を下げるというイノベーションですよ。 やっぱりマーケティングの4要素がある。プライス、プロモーション、プレース、プロダクト。プロダクトはそんなに変えなくてもいいけど、プライスは誰が決めるかといえば、需給関係や必要度合いで代わるので、我々は、事業性で決めています。
それと、キャッシュフローがすごく悪い。例えば卒業式のビジネスでいうと、極端な話1年間無償で働いて、3月だけお金が入ってくる。だから4万円以上になってしまう。決済を先にしてもらうので、前払いにする。我々もそのほうが基本的に楽です。極端な話、正当な理由があれば2万円払ってもらっても、使わなければ2万円はお返しします。
それは性善説で、レンタルしているので、基本的にはすべては善という感じてやっています。けれども、無理がある商品とかマーケティングはいつか衰退すると僕は感じている。女子学生には2万円が妥当な価格で、もしかしたら男子は8000円かもしれない...。
文化として本当に残そうしたら、無理があってはいけない。みんなが気軽に卒業式に、そんなド派手でなくてもいいから、清楚にきっちりオシャレができて、思い出ができればいいのではないか。本当は若々しいかっこいい男の子にもオシャレをしてほしい!どうせリクルートスーツで卒業式出るのが関の山。高くて買えない。その買おうという発想がダメ!思わせる僕らがダメ!いや、8000円出してジャケット借りようと。発想が、「買えないですね」というのが当たり前になっていて、男性向けに供給している会社がない。
男性ってそんなにオシャレに4万円も使わないと思っているので、僕が言ったのは1万円くらいにしろといったのだけど、さっきの現状の自社のPL経済性理論でやったら2万いくらになったので、全然出ない。
だからそもそも2万いうのは間違っていると市場から解答があったという事。1万円以内だったら、考えてくれるかなと。とにかく男の子も、最後はビシッときめて卒業して欲しい。結婚式の2次会やパーティーでもね。これこそ件数をこなさなければいけないので、ネットでやりたい。ちょっと怖いのは悪気が無くてもなんにしても、返してこない人が何人かいる・・・。だから共済でカバーしていけるのです。
ちょっとしたレンタルが、私たちのライフスタイルそのものをガラリと変えてしまう可能性をひめていることがわかりました。 今、エイトレントが進めているリユースカップの動向も含めて、社会をどのように変えていくのか、非常に気になるところです。
●リスクを背負ってでも安くしたい
●文化として本当に残そうしたら、無理があってはいけない。
●買おうという発想がダメ!思わせる僕らがダメ!
地球環境サミットが洞爺湖で開催されます、
その環境啓蒙活動の一環として国のイベント事業として“各所でリユースカップ推進運動”が始まろうとしています… ご期待ください!
そして3年後リーユースペットボトルがスムーズに全国に導入でき環境保全先進国になれますように!!中塚氏のインタビュー以上で終了です。
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Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>