vol.087 小暮 真久 / Kogure Masahisa
TABLE FOR TWO International事務局長 URL:http://www.tablefor2.org/jp/index_jp.html
1972年9月
東京都に生まれる
1995年4月
早稲田大学理工学部機械工学科卒業
1999年10月
オーストラリアのスインバン工科大で修士号取得。学生時代の研究テーマは人工心臓。
1999年4月
経営コンサルティング会社に就職。
2006年12月
経営コンサルティング会社退社後、松竹株式会社に入社
2007年8月
コンサルタント時代の先輩社員がTABLE FOR TWOを着想したメンバーだったことから誘いを受け、TABLE FOR TWOのプロジェクトに参画。同事務局長に就任。
こんにちは!テトルの本村拓人です!! さて、全4回でお届けするTABLE FOR TWO事務局長の小暮真久さんのインタビュー。今号は第2回目の配信です。 TABLE FOR TWOが立ち上がるときに事務局長として参画した小暮さん。発案メンバーではありませんが、彼は彼で、社会貢献とはなにか、というテーマを胸に秘めて活動してきた人でした。 今号は、そんな小暮さんがTABLE FOR TWOに出会うまでと、立ち上がって間もない団体の姿をお届けします。世界経済フォーラムで選ばれた日本のヤンググローバルリーダーが集まって...なんて話を聞くと、スタート時から順風満帆のような印象を受けますが、実はそうでもなかったようです。
さて、いったいどんな苦労があったのでしょうか?
小さな頃から、 正しいことをしなさいと言われて育った
小暮さんがTABLE FOR TWOに参加された経緯を教えてください もともと仏教色の強い家に生まれたことが関係しているかもしれません。真久という名前もお坊さんからつけていただいたものなんです。小さな頃から、正しいことをしなさいと、いつも言われて育ちました。それが開花したのが大学の頃だと思います。
大学では機械工学を勉強しました。でも、エンジンの研究などには興味が持てなくて、オーストラリアのスインバン工科大学に留学しました。そのときに人工心臓に出会って、その研究開発をはじめたんですよ。4年弱研究生活を続けて気づいたのは人工心臓の研究開発も、お金がないとできないんですね。また、ラボでしこしこ実験してばかりいるのも好きではありませんでした。そこで、研究費用が取ってこれるプロデューサーになろうと思ったんです。だったらコンサルタントになるのがいいのかな、と。ビジネスもわかって企業の論理もわかったほうが何かと活動しやすいはずだと考えまして。
コンサルタントになってからは、製薬会社や医療機器会社のコンサルティングを行いました。ところが内情がだんだん見えてくると、納得できない部分もあることがわかって、悩むようになってしまいまして。
プロフィールを拝見いたしますと、コンサルティング業の次に映画会社の松竹に転職されてますね
コンサルタントをしているときニューヨークに駐在していたことがあったんです。ニューヨークでは、社会貢献をしている団体がメディアやエンタテインメントのパワーをうまく取り入れている印象を受けました。その影響力を学びたくなったので松竹に行こうかな、と。『ホテルルワンダ』を観て、あんな映画が作りたいなって思ったんですよ。
不思議な経歴ですが、話を聞くと、なるほどという感じですね。
あはは。ところが配属されたのは、これまでずっと『寅さん』のシリーズを手がけていた部署だったんです。「社会的な映画を作りましょうよ!」と僕が提案しても、「売れないから。」という理由で、全然通りませんでした。企画書ばかりいっぱい作っていましたが、限界を感じてしまって。そんなタイミングで出会ったのがTABLE FOR TWOだったんです。
いいことをしていると、必ず助けてくれる人が現れる
TABLE FOR TWOは世界経済フォーラムで選ばれたヤンググローバルリーダーが複数関わっていて、それぞれすごいキャリア。資金的にもとても順調な滑り出しだったんでしょうね。
そう思いますよね。僕もそう思っていました、これはいいところから声をかけていただけたな、と(笑)
ところがそんなことはまったくありませんでした。まず、事務所に電話がない。TABLE FOR TWOの名刺もありません。だから最初は、電話を引いたり、名刺を作ったり、ホームページを作ったりするところからはじまりました。電話を引いたことなんてなかったから、全て"いち"から学びながら、という感じでしたね。
そういうかたちでスタートしたというのはかなり意外ですね。
NPOって、資本金の概念がないところが苦しいところなんです。営利企業のように株式市場が用意されているわけでもない。資金調達は本当に大変なんです。 代表理事や理事などにすばらしい経歴の方が揃っていますが、彼らには本業がありますから、そちらもお忙しい。
立ち上がり当初、TABLE FOR TWO専属のスタッフは僕を含めてふたりだけでした。いまでもふたりだけです。もちろん、理事のみなさんもメーリングリストで繋がっていてアイデアを出し合いますし、人脈という財産は豊富です。
オフィシャルホームページはずいぶん立派なデザインですよね。
実はあれは、無料で作っていただいたものなんです(笑)
ロゴやポスターなどは、ニューヨークのクリエイティブ集団MP Creativeに作っていただき、ウェブサイトのデザインは香港のOUTBLAZEからご提供いただきました。
なぜただで作っていただくことができたのでしょうか?
理念を気に入ってもらえたことが大きいと思います。熱い心を持っている人って世界中にいて、いいことをしようとすればそういった人々が助けてくれるんですよ。また、TABLE FOR TWOの活動内容がシンプルなことはそういった意味で重要でした。先進国がヘルシーな食事をすると、その内の20円が寄付されて途上国の1回分の給食になる。非常にわかりやすい内容だったので、説明するとすぐにおもしろがってもらえたんです。
みなさんのご好意で、運営できる組織になりたい
みんなが共感を覚えて納得する強い理念を持つと活動はしやすくなるんですね
それはありますね。寄付金が集めやすかったり、助成金なども得やすいと思います。ただ、TABLE FOR TWOとしては、助成金だけに頼りたくないとは思っています。低カロリーメニューを一回ご注文いただくと、20円が寄付されるのですが、実はその20円のなかから10パーセントは、僕らの活動資金とさせていただいています。このお金はみなさんのご好意で出していただいているものなので、僕らとしてはここから得られる収益で活動ができるようになりたいんです。
世界経済フォーラムから資金援助などはないのですか?
ありません。TABLE FOR TWOの理事を務める方々が出資するなどして、運営はまわしているんです。
●松竹にエンタテインメントのパワーを学びに行った
●事務所に電話がない、名刺もない。
全て一からはじめました
●いいことをしていると、
熱い心を持った誰かが助けてくれる
小暮さんはTABLE FOR TWOの事務局長です。
彼がTABLE FOR TWOに加入したのは、アイデアで実際に形になるのかテストが行われていた頃でした。小暮さんはなぜ、この団体でやっていくことを選んだのでしょうか。
次回は小暮さんがTABLE FOR TWOに入るまでと、NPO法人立ち上げの頃のお話をお届けします!
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Wrote 2009.02.20 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>