vol.092 ケビン・マヤソン / Kevin Meyerson
株式会社レインボー・ジャパン代表取締役 URL:http://www.rainbow.co.jp/
1963年12月
米国ミシガン州デトロイト市生まれ
1988年8月
アリゾナ州立大学を卒業後、来日。(株)リクルートに入社
1991年1月
デジタル映像制作会社、(株)レインボー・ジャパンを設立。TVCM、CD-ROM、ゲーム、ホームページなどのプロデュースを行う
2000年6月
音楽・映像等のデータベース・技術ライセンス会社、(株)レインボー・パートナーズ設立。
家電メーカーにメディア認識技術提供
2007年7月
株)レインボー・ジャパン同社のサービスとし
こんにちは!テトルの本村拓人です!! 全3回でお送りしているエコロギフトのケビン・マヤソン氏へのインタビュー。今回はいよいよ最終回です。 エコロギフトを宣伝するときには、いったいどのような文句がふさわしいでしょうか?「地球に優しいエコ活動」それとも「大切なあの人への植樹の贈り物」...。 ケビンさんがメッセージとして打ち出したのは「おいしいお寿司を食べたい!」ということでした。 いったいなんのことか、はてなマークが浮かんできますが、その"はてな"こそが、人の興味を引き、しいては話題を作り出す源になっているのだと思います。 物事が伝わる起爆剤としてエンターテインメントを取り入れるケビンさん。最終回となる今号では、この"うまい"視点について話を伺いました。
3000本の木を育てるために、 5000本の苗木を植樹する!!
植樹証明を発行するということは、例えばネームプレートなどを木に結んで、一本一本を誰かの所有物にするということなのでしょうか?
そういう考え方ではないんですよ。育っていく3000本の木に対して3000の植樹証明書を販売しているという感じで、一本一本が誰かの所有物と明確にしているわけではありません。もちろん自然に死んでしまう苗もありますので、3000本の木を育てるためには5000くらいの苗を植えています。
なるほど。そういう方法を採るんですね。実際に木を購入した人の中には、実際の植樹現場を見てみたいと思う人もいるでしょうね。
営林森林管理署の許可は必要ですが、見に行くことはできますよ。ただ、結構危険です。
森の中へ入ったことはありますか?
本物の森には入ったことがないかもしれません。富士山の麓に樹海がありますよね。迷い込んだら出られないと言われる場所です。岩木山もああいう雰囲気なんですね。数十メートル入ると、どちらに歩けば森を出られるのかわからなくなります。
おいしいお寿司が食べたいんだから、 それは言わなくちゃ(笑)
ケビンさんは実際に現場に足を運ばれたのですか?
ええ。僕が行ったときには、70名くらいのボランティアの方、それから森に詳しい先生、営林森林管理署のOBの方などとご一緒させていただきました。事前に森で迷ったときのサバイバル方法を教わってから森に入りました。
このエコロギフトの立ち上げから運営を通じて、どのような気づきに出会いましたか?
一番いいなぁと思ったのは、一種類の木しかない人工的な森と、たくさんの種類の木が生えた自然の森の違いがわかったこと。自然の森がすばらしいのはね、バランスよく木が生えていて、多様な生物が住むことができるということなんです。
いろんな生き物が暮らす環境は、バイオマス栄養が豊かに含まれた土壌が形成します。雨が降ると、その豊かなバイオマス栄養は川へ流れ出て海へと注ぎます。すると海では豊富に昆布が育ち、食べるものが増えたおかげで今度は魚が元気になる。魚が元気になるということは、どういうことかわかりますよね?僕の大好きなおいしいお寿司が食べられるということなんです(笑)
日本のみなさんはお寿司が大好きじゃないですか。だったらまず、森を元気にしないとね。
"植樹をして、おいしいお寿司を食べよう!"というメッセージはユニークですね
おいしいお寿司が食べたいんだから、それは言わなくちゃ(笑)それに、ただ自然はすばらしいとか言っても、あまり心に響かないんじゃないかとも思うんですよね。
環境に配慮することって、本当は大変なことや面倒くさいことじゃない。素敵な場所を残したり、おいしいものを食べたり、つまり快適に過ごすためにやることなんです。それを伝えないといけないと思うんですよ。
そこをきっちりビジネスとしても成立させようとしているところが、また素晴らしいですね
大赤字だからまだまだなんですけどね(笑)いま、環境問題は人気者だから、取り組みやすい安いジャンルだとは思いますよ。どういう製品を作るのかは悩むかもしれないですが。
エコロギフトが難しいのは、植樹をギフトとして扱う考え方がこれまでになかったものだから、売り場が用意されていないところですね。たとえば本を作っても既存のジャンルに当てはまらないものであれば、書店に置き場所がないでしょ?
それはつまりお客様との出会いの場がないということですから。しかし同時にそれは、売り場をこれから作っていく楽しさにもつながるとは思います。
たくさんの人からの感謝がモチベーションになる
エコロギフトを広めるために、どのような活動をしてらっしゃるのでしょうか?
家電販売店にポスターを貼っていただいたり、近所のカフェなどにパンフレットを置かせていただいています。それから、このように取材に来ていただくこともありますね。PR活動は地道にやっていけばいいと思っています。魔法は使えませんから。
なるほど。これからもエコロギフトを続けて、広めていくことに対して、どのようなところにモチベーションはあるのですか?
やっぱり環境にいいことをしたいというのはひとつ大きいです。それから、実際に利用してくださった方から、少なくない感謝の言葉をいただくんですよ。
おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんの誕生日に贈ったり、結婚の記念に贈ったり、素敵な場に遭遇することが多いので、それがうれしいメッセージになって帰ってくるんです。それは、売り上げとは関係のないところで、モチベーションであり、喜びになっていますね。
●おいしいお寿司が食べたいから
●環境問題は、いま人気者
●これから作っていく楽しさにつながる
ケビンさんのインタビューは以上で終了です。
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Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>