vol.094 寺尾 聖一郎 / Terao Seiichiro
LWC(ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズ) URL:http://lwc.or.jp/index.html
2007年6月
大平を中心に社会貢献ビジネスに関する打ち合わせが行わる。
2007年12月
寺尾が、映画プロデューサーのリンダ・ホークランド氏より、ハッピーライスの原型となるアイデアを聞く。
2008年1月
大平、寺尾、高藤らが仲間に声をかけ、ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズを発足。
2008年4月
ソーシャル・エンタテインメント・サイト「ハッピーライス」を開設。
2008年6月
アートディレクター水谷孝次氏の事務所があるビルの屋上で、世界23ヵ国の
こんにちは!テトルの本村拓人です!! 全3回にわたってお届けするラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズ。今号はその2回目の配信です。 それぞれに専門分野を持つ個性的なメンバーが集結するラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズは、映画『オーシャンズ11』の雰囲気を思い浮かべていただくと、ちょっぴり伝わるものがあるような気がします。バブル期にはじけて六本木で遊び回った"自称遊び人"の大人たちが、一転して今度は団結し、社会貢献の分野に進出。バブルを知らない若者からすれば、"ちょっと反則ではありませんか?"と言いたくもなるけれど、彼らが持ち込んだハッピーライスというアイデアが面白いので、なんとも言いようがありません。 さて、今号は、大平代表が率いる『オーヒラズ12』が、いったいどのようなモチベーションでハッピーライス事業に取り組んでいるのかを伺いました!
みんなで力を合わせた作品に自信が持てるようになった
ハッピーライスのアイデアを最初に聞いたとき、メンバーのみなさんはどのような感想を持たれましたか?
奴白
寄付をしたい人って、実はたくさんいると思っているんですよ。お金を持っている人はもちろん、持っていない人だって、社会貢献には興味があると思うんです。ハッピーライスは、そんな方々の思いを叶えてくれるサイトなんじゃないかなと思いました。おもしろいし、成長していけるサイトですしね。
塚田
ハッピーライスの話を聴いた第一印象、実は私は正直に言うと、ピンと来ませんでした(笑) ここと組んで募金をして、こうやって活動資金を捻出して、と、寺尾さんたちは盛り上がっていたんですが、私はホンマかいな...と。世界中のたくさんの人がクリックして、うまく寄付がまわるイメージが持てなかったんですよ。
ところが、4月28日にオープンしてみると、まわりからの反応がいい。実際に出来上がったシステムにも光が見える。半信半疑のままで見ていたのですが、徐々にみんなで力を合わせてやってきたことに対して自信が持てるようになりました。
NPOやNGOが活動していく中でぶつかる、一番の大きな壁は活動資金の確保なんです。ハッピーライスは、イメージキャラクターが大黒様。大黒様が打出の小槌を振ればお米がでてくる、そんなイメージのサイトなんですね。なんだか、資金面の難しさもクリアできそうに思えてきたのですよ。
なるほど、奥村さんはいかがですか?
奥村
いや、衝撃的でしたね。これはイケるな、と。ちょうどそのころの僕は、24時間ずっと仕事をしているような状態だったんです。経済活動のためにがんばっていたんですけれど、それを喜んでくれる人って、営業先の担当者くらいだったんです。
ある日、自分の子供の笑顔を見ながら、本当にこれでいいのかなって考えたんですよ。社会貢献というキーワードもでてきていましたから、何かできることはないかと模索もしていたのですが、すぐどうにかできるものでもない。
ハッピーライスの話を知ったのは、ちょうどそんなタイミングだったのです。これなら自分も楽しみながら、人を楽しませることができるなぁ、と感じました。
「やりたい!」と心底思えるものに出会ったという意味で、すごく衝撃を受けたんですよ。
それでは、小林さんはいかがでしょう?
小林
だいたい皆さんにおっしゃっていただいたのと同じですね(笑)寺尾さんから話を聞いて、4月からミーティングがはじまって。ミーティングはすごく熱くて、飲み食いいっさいなしで、8時間半くらいしていたこともあります。
人を幸せにしようとすることがこんなに楽しいと いままで知らずにいた
みなさんは実に生き生きとハッピーライスを語られますね
寺尾
仕事としてプロジェクトに取り組むって感じじゃなくて、サークル活動みたいなノリでやってますからね。楽しいんですよね、純粋に。
なぜ、そんなに楽しく取り組めるのでしょうか?
寺尾
社会貢献的な活動が実はとってもおもしろいことに気づいてしまったというのもあるかな。
大平
そうですね。ずっと自分が幸せならそれでいいというスタンスで仕事をしていましたからね。ところが、自分が人に何かをしてあげることが、こんなに幸せな気分になれるなんて知らなかったんですよね。
貢献すること自体が幸せだ、と
寺尾
僕ら、平均年齢が40歳くらいのチームなんですが、ちょうどバブルのちょっと前の世代なんですね。金儲けしてなんぼだとか、ドンペリやシャンパンを目指そうぜって言いながら若い頃は盛り上がっていたわけですよ。
で、次の世代はもっとすごくて、やれ起業だIPO(株式公開)だとかで僕らなんかより遙かに金持ちになってしまった。ところがね、バブルがはじけてホリエモンが逮捕されて、どうも世の中金儲けだけじゃないらしいぞという風潮が芽生えてきたのを感じたんです。
そうですね、それは僕もすごく感じました
寺尾
で、それに変わってここ最近は、企業のCSRへの取り組みが目立つようになり、NPOにも注目が高まってきた。環境問題などを取り扱う社会貢献事業がクローズアップされてきたんですね。
それで僕らも取り組んでみたいなと思ったんですが、じゃあなにをやろうかというと、これが難しかった。
「何かをしたい」と思っているけれど取り組めない人って、かなりたくさんいるんじゃないでしょうかね。僕はずっと広告を作ってきたので、たとえば自動車メーカーが環境に配慮した車を開発したときに、それをうまくPRすることはできます。でも、よくよく考えてみると、いくら素敵な車を作っても、たとえば秋葉原で事件を起こすような若者が出てくる世の中では、その意味も薄れてしまいます。
そこで僕らは子供にまつわる問題に取り組むことにしたんです。大切なのは、次の世代に何を伝えていくのかを考えることなんじゃないかと。それなりに長い期間、社会を見てきたからこそ持てる視点からできることがあると思ったんですよ。
ツールは使い方次第で、すばらしいものになる
子供まわりのいわゆる教育問題について、どのような危惧を感じてらっしゃるのでしょうか?
寺尾
秋葉原で事件を起こす可能性は、もしかしたらどの子にもあるのかもしれません。その可能性について、もうみんなが考えなくちゃいけない時代になっていますよね。でも、いまはたぶん、具体的な解決策はないんじゃないかな。
地域に頑固親父がいないとか、先生が子供を殴れないとか、いろんな原因があるとは思うんですけどね。僕らなんか子供の頃、すぐ殴られてましたよ。大人が「うるさい!」って言ったら、もう「うるさいんだな。」と納得するしかなかった。それがいまだと親がしゃしゃり出てきて、先生が訴えられたりしますからね。
モンスター・ペアレンツと言われる人たちは本当にすごいですもんね
奥村
ポータブルゲーム機がこれだけ売れている状況も気になります。ゲームというコミュニケーション手段は、ダイレクトな人との関わりの機会を奪っていて、それは言い換えれば社会と接し方を学ばずに育つ人を増やしているように思うんです。もっと人と触れあえる場が必要なんじゃないでしょうか。
寺尾
それから、インターネットや携帯電話も心配です。とくに匿名掲示板ですね。正体を隠したまま特定の誰かを名指しで攻撃できるわけでしょう?
僕はぞっとしますね。大変なことが起こっていると思います。でもだからといってネットや携帯を廃止することは現実的ではないですよね。使う側の良心やリテラシーが問われるところだと思います。
寺尾
ハッピーライスは、モバイル版をリリースする予定なんですよ。携帯にも入り込みたい。なぜかと言えば、やっぱりツールは使い方次第では、大変素晴らしいものであることを伝えたいからです。クイズに答えれば、どんどん賢くなるわけだし、貧しい国の子供たちにお米を届けることができるわけですから、これはもう授業中でも学生のみなさんにどんどんやってほしい(笑)
奥村
授業中にハッピーライスをやられては先生も面目が立たないだろうから、ハッピーライスに負けないおもしろい授業をやる必要が出てくるじゃないですか。そこまで思わせることができれば最高ですよね(笑)
●「やりたい!」と心底思えるものと出会った
●サークル活動みたいなノリ
●みんなが考えなくちゃいけない時代
ハッピーライスというコンテンツがひとつ完成したものの、彼らの情熱に耳を傾けていると、決してそれだけでは満足していない様子が見られました。次号は、LWCが今後どのような活動を予定しているかについて伺いました。目を輝かせてビジョンを語るLWCの満面は、全員がまるで青春のまっただ中にいるかのよう。飛び出したバカでかい話を、ぜひ楽しんでください!
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Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>