vol.095 寺尾 聖一郎 / Terao Seiichiro
LWC(ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズ) URL:http://lwc.or.jp/index.html
2007年6月
大平を中心に社会貢献ビジネスに関する打ち合わせが行わる。
2007年12月
寺尾が、映画プロデューサーのリンダ・ホークランド氏より、ハッピーライスの原型となるアイデアを聞く。
2008年1月
大平、寺尾、高藤らが仲間に声をかけ、ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズを発足。
2008年4月
ソーシャル・エンタテインメント・サイト「ハッピーライス」を開設。
2008年6月
アートディレクター水谷孝次氏の事務所があるビルの屋上で、世界23ヵ国の稲を育てる「Happy rice@MERRY GARDEN」をスタートさせる。
こんにちは!テトルの本村拓人です!! 全3回の配信でお届けしているラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズへのインタビュー取材。今号はいよいよ最終回です! 寄付サイト、ハッピーライスは、まるで氷山の一角のようなもので、彼らの思いの一端があふれ出たに過ぎません。教育問題を語りはじめ、やがてその言葉は世界の調和にまで及んでいきます。 今号の最後に登場する「寺尾さんがそこまで言ってしまうのなら僕も言いますが...。」という前置きの後に語られた、大平代表の発言は必読です。夢であり、絵空事であるような壮大なビジョンを熱く語るそのスタンスは、おそらく"なにかやらかす男"に共通して必要なもの。 リスクの高い言葉でさらなる飛躍を目指すラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズは、果たしてどんな未来を見せてくれるのでしょうか?
社会貢献にはエンタテインメントのパワーが必要だ
ラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズ(LWC)は、これからどのような活動を計画しているのでしょうか?
寺尾
僕らが活動していくうえでのキーワードがひとつあるんですよ。それがソーシャル・エンタテインメント。いま、ソーシャル・ビジネスとか、ソーシャル・ワーカーとか、いろいろ言われていますが、世の中にメッセージをばっと広げるには、エンタテインメントの力が不可欠だと思っているんです。たとえば企業が新聞広告を使って「私たちはクリーンな会社です。」なんてまじめなメッセージを発信したって、誰も評価しませんよ。
しかしそこに、ap bankを主催する小林武史さんやミスチルの桜井さんが「僕らはこの会社を応援しています。」と、一緒に掲載されていたらどうでしょう。
彼らにはブランドイメージがあり、応援する根拠があるからコメントしていると思いますので、信頼感は高まりますね。
寺尾
そうですよね。こういう仲介人はとても重要な存在なんです。たとえばサザンオールスターズにチャリティコンサートを開いてもらえば人は集まるに決まっているんですよ。ただ、そういった人たちを呼ぶことは非常に難しい(笑)
だから勝負すべきはコンテンツの面白さなんですよね。コンテンツのおもしろさが評価されれば、活躍している人たちや団体と組む機会も自然に生まれてくるのではないかと思うんです。
大平
難しいことをいかに簡単に伝えるかというか。僕らのアイデアやフィルターを通して、僕らができることから、まずはやっていくべきかなと思っています。
「稲ください」「桶ください」
具体的に動いていることはあるのですか?
寺尾
デザイナーの水谷孝次さんの事務所がある六本木のビルの屋上で、お米作りをはじめました。そういえば、お米を寄付するハッピーライスを運営している僕たちが米を作ったことがないことに気がつきまして(笑)
僕の知り合いの写真家が、博物館で写真展をやるというので、大平とふたりで出向いたんです。そこで、博物館の館長を務める東京農大の入江先生をご紹介いただいたんですよ。するとそこに世界中の稲が展示してありましてね。
「僕らも農園をやりたいと思っているんですよ。」と、雑談するように話してみたら、なんと「やり方がわからないなら教えますよ。」、と言ってくださる。
東京農大の教授にそんなこと言っていただいて、すっかり嬉しくなった僕らは、早速ずうずうしくお願いをして、さらに、「稲ください」って言ってしまいました(笑)あはは、初対面でアグレッシブすぎますよ!
寺尾
ところがね「じゃあどんな稲にしましょうか。」とニコニコしてらして。で、僕らはそこでまた驚いてしまったんです。
"どんな稲ってどういうことだ!?"と。稲にたくさんの種類があることすら知らなかったんですよ。 インディカ米とかタイ米とかいくつかは思いつきますが......
寺尾
それがもっといっぱいあるんですよ。二十種類以上ありますね。東京農大はいま、砂漠のような過酷な環境下で稲を育てる研究をしているらしく、その技術が完成すれば貧しい国でも枯れた土地でお米が自給できるようになるらしい。だったらその技術についても知っておきたいなと思ったんですよ。
それで今度は、稲を植える器をどうしようってことになったんですが、そういえば白鶴酒造さんが銀座で農園を作っていることを思い出しまして。さっそく見学に行き、今度は「お米作りに使っている桶をください」と(笑)
また言ったんですか(笑)
寺尾
それがまた気持ちよく分けていただくことができまして(笑)
それで、実際のお米作りに挑戦しています。でも、僕らだけでやっていてもつまらないじゃないですか。だから知り合いをどんどん呼ぼうってことになりまして。稲を植えるイベントにしちゃったんですよ。
奥村
地元の人たちに参加してほしいじゃないですか。日本人なんだし、機会さえあれば、みんなお米作りってやってみたいんじゃないかな、と。そういう流れですね。世界23種類の稲を植えて、最後にみんなで「おにぎり」を食べるという趣向で。ハッピーライスなだけに、最後はおにぎり!
いちいち企画色を出されるのですね(笑)
寺尾
楽しんでやるというのが僕らの最大の武器だと思っていますから(笑)
寺尾さんがそこまで言うなら、僕も言いますよ!
今後は、どのような展開を予定されているのでしょうか?
寺尾
まずはハッピーライスをもっと大きく育てたい。集客があがって広告収入が安定すれば、活動資金にすることができますよね。そのお金を使って、もっと人を集めたり、外注を使ってさらに展開させたいという思いはあります。
大平
ゆくゆくは、このLWCという組織自体も、もっとしっかりとしたものに育てたいです。この事業に専属で関われる方がきちんといるようなね。それまでには、まだまだ踏まなくてはいけない段階はありますれど。
奥村
僕は3つの方法で展開することができるかな、と思っています。 ひとつはまず、楽しいっていうこと。ソーシャルな、エンタテインメントです。マナー講座や語学でも、エンタテインメントの要素がほぼ取り入れられているじゃないですか。
だから社会貢献にももっとエンタメ精神を取り入れたいな、と。 もうひとつはモバイルでの展開です。モバイルのいいところは手間が少ないところ。活動を広げるためには、利用すべきメディアなんじゃないかな。 そして最後は、場所ですね。人が集まる場作りを意識すること。たくさんの人が集まれば、ムーブメントが起こせると思うので。
大平
僕たちLWCは、日本にこれまでなかった新しいNPO法人のかたちを作るつもりです。いろんなジャンルのプロフェッショナルが集まっているという強みを活かして、これからおもしろいことを仕掛けていきますよ。
壮大な計画をたくらんでいらっしゃるようですね
寺尾
争いや諍いが絶えない世界をひとつにまとめたいんです。まぁ、それが実現するには何十年かかるかわかりません。また、その主体がLWCになるとも考えていません。でも、すばらしい社会を作るための、ひとつの歯車としてでいいから、ちゃんと存在感を示したいんですよ。
大平
おおっ!寺尾さんがそこまで言うなら僕も言ってしまいますが、僕らが子供にこだわる理由は、彼らは大人と違って人種差別や宗教の壁といった問題を簡単に飛び越える力があるからなんです。
つまり、いまの子供たちには、調和の取れたひとつのワン・ワールドを作る可能性があると思うんですよ。LWCがそんな子供たちのプラットフォームになるのが夢ですね。僕らがやることは、そのための種撒きなんです。愛や平和や調和とは何かということを、少しでもいいから伝えたい。その思いが世界中の子供たちに受け継がれ、よりよい世の中が形成されることになるとうれしいですね。そのためになにをやるべきか、と。...いまそれを考えているんですけどね(笑)
●できることからやる必要がある
●みんなお米作りをやってみたいんじゃないかな?
●僕らがやることは未来への種撒き
以上でラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズへのインタビューを終了いたします!
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Wrote 2009.04.21 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>