vol.035 大黒栄二 / Ooguro Eiji
日本環境教育フォーラム事務局長 URL:http://www.jeef.or.jp/index.html/
詳しくは↓
【DENSO×JEEF】http://www.denso-yea.com/
【Jeef×TOYOTA】http://eco.goo.ne.jp/education/ eco_seminar/
【地球のこども】http://www.jeef.or.jp/child/
こんにちは!! テトルの本村拓人です! ! 今号は社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)事務局長の大黒栄二氏のインタビューをお送りいたします。 非営利組織の経営、企業CSR活動において『インパクト測定』や『結果』を意識することはその活動の存続において非常に重要になってくる。事業の戦略を練る上でも、収支計画を立てる上でも、また、企業の社会的活動を実行する上でも結果をシビアに具体的に意識しイメージすることが団体や活動の存続に深く関連してくる。そんな中で大黒氏は情報を単に発信するのではなく、「発信した情報や機会をもとに生活者がより具体的な社会へのレスポンスやリアクションを導くことができるか?」を常に意識し、本質的な社会活動を促進させている。 この考え方は欧米諸国では当然とされている。『あいまいな結果』に対して決して満足することも、妥協することもない。結果やインパクトに対して貪欲になることは至極当然の事と据えられているからだ。 企業を本気にさせるのも我々次第。そして、あらゆる社会的な活動や啓発運動は社会構造を支えている生活者のモニタリングを介して評価される仕組みがポスト資本主義社会には必要な機能となるはずだ。
JEEFについて色々と調べてみて興味をそそられるのは、欧米の企業が70年代位から実施している企業が本業で扱う製品やサービスの中に社会貢献活動を加えるようなことを実行している。JEEFさんは、日本ではそのモデルを速い段階から(1993年位)企業を巻き込んで実現していますよね
93年当時、自分は一切JEEFに関係していません。その頃はまっとうな仕事をしていたから(笑)。
そこもJEEFさんは企業の側にメリットを提供しているから企業から採用されているんだと思います。JEEFさんがこうして契約とか、案件をとれる理由っていうのは何でなのかというところをお聞きしたいです。
それは企業ごとに違うはずです。あなたたちも気が付いているかもしれないけど、企業が社会貢献活動、環境活動をやる理由は大きくいって二つあって、一つは本業と離れているほとんど関係の無いところでやる社会貢献。もう一つは本業に結びついている形態です。それを社会貢献活動というかどうかは別にして、大きく言うとその二つ。
そのどちらもパートナーシップを組んでやりたいというところなんだけれども、JEEFはどちらかというと純粋な社会貢献活動のお手伝いをしてきたという方が多い。15年前に損保ジャパン、当時の安田火災と「市民のための環境公開講座」というのをやった経緯としては、パートナーシップということを考えていたんだけれども、お互いにメリットという部分は考えてなかったと思う。その時点でJEEFは単なる任意団体で、どんな団体かという点ははっきりしていなかった。
そういうときに今の理事長の岡島さんはその当時読売新聞の記者だった。そして安田火災の当時の社長の後藤さんは当時ゴッホの絵を買ったりとかしていた。それで岡島さんが後藤さんにゴッホもいいけど、もっと市民にお金使ったらどうだとか言ったんだと思う。
それでじゃあこれからは、環境問題を地道にやっていこうよということでその講座はたまたま始まった。それはだから本業とは関係の無いところで始まった。でも実はここ何年かで、あれによって安田火災と損保ジャパンのブランド力、環境ブランド力がとてもあがったっと感じていて、そういうメリットが一つあった。
実はその損害保険会社が環境にむかって何かをするっていうのは、環境の変化ということで損害保険っていうのはものすごい影響を受けるビジネスです。洪水とか雨が増えたりしたら損害金が出てきますよね。
だから後付みたいなことなんだけれども、実はよく考えたら、気候問題、温暖化問題、もっと言えば環境問題って損害保険の存続に関わる話でもあるってだんだん言い始めた。だからそれが純粋な社会貢献活動であったかどうか、15年前はそうだったかもしれないけど、今となっては結構本業に結びついちゃう。大げさに言えばそんな話ですよ。
それでコスモ石油の話なんだけれども、コスモ石油って石油会社だから環境を汚すばっかりの会社だと。それで5年前位からコスモエコ基金っていうのがあって、お客さんにそのために500円払わせている。
500円払わせて、その後同じ金額をコスモ石油が負担して、あわせた1000円の金額をコスモエコ基金として使っていて、それは純粋に石油とはまったく関係ないところで使っている。コスモの仕組みはとてもよくできた仕組みで、そっちの金額が結構大きなものになっている。
最近企業がNPO,NGOとかと何かタイアップしてやるっていうときに、最近になってCSR部みたいな担当部署が企業に設置され始めています。それでお金の出所はどこかと考えたときに、現状では広報部やマーケティング部からでてるらしいんですね。一つ聞きたいなと思ったのは、この事業(コスモエコ基金)はどの部署からお金を引き出しているんでしょうか?
広報からの予算でているものもある。広報からお金が出ている場合は使い方も違う。というのは、さっきのわかりやすい例でいうと、例えばコスモ石油が学校の環境教育支援するためにいろんな活動をしていますよと言う。だけど、コスモっていう名前ってコスモエコ基金のコスモしかでてこない。企業色は全然でなくて、企業のせっかくのアピールにならないじゃないかって言う人がいる。それは広報費用を使えば当然そうなる。
でも社会貢献の予算を使えばそうはならない。むしろ名前なんか出したら、なんのためにしているんだ、「会社の戦略のためにしているのか?」という風に見る人たちもいて、この場合社会貢献企業としては名前がでない方がいい。だけれども、広報のお金がでたら、名前がでないと広報にならない、宣伝にならないわけです。
だからお金の出所によってケースバイケースで、会社の方針によって社会貢献部で予算をもっている会社なのか、あるいは社会貢献部というのがなくて、広報部の中にCSR推進室みたいな部署があるとそういうことになるのではないでしょうか。
では、大黒さんの視点で、現在の生活者の中で、企業が売名行為で社会貢献事業をやっているという意識の方が高いと思われますか?
そりゃそういう人もいるだろうけど、だんだん少なくなってるんじゃないのかと思う。
そういう企業のスタンスを見ることって大事ですよね?
だから企業とパートナーシップを組むときの基準は、自分達の役割っていうのは実はそういうところを見極めることにあって、企業側の目線でものをみて、それから市民側の目線でものをみて、それで企画を一緒になって立てていくというところです。それはもう最初から出ていて、コツというものはそこしかない。同じ目線で、企業が気が付かないところの目線をこちらが提示する。こちら側が企業側の目線で言っている事と、企業が企業の目線で言っていることが合わないケースがあるから、それをじゃあどうやって合わせていって、企画を作っていくかということです
僕が革新的だと思ったのは、社団法人という、非営利セクターというラベルがついているところから、一般企業に仕事が流れ込むっていうのが僕の理想なんですね。これって実は他の非営利組織の方はあまりできていなかったりする。やりたいんだけれども、企業とのパートナーシップも組めない。他のNGOでもそういう企業との関わりは増えてきてはいるものの、それでもJEEFほど他の色々なところとパートナーシップを組めているところは無いと思います。何故JEEFは色々な企業と組めているのか興味があります。
それは一口でお話できないですね。
環境省からも引っ張ってきていてすごい信頼性が高いですよね?
それはさ、みんながそれできるようになったら、僕ら事務所縮小しなきゃならない。というのは冗談だけど(笑)。それはね、自分たちで、自分たちのやり方で見つければよい。
例えばその仕組みを活用して企業からお金を引っ張ってくるといったある種のコンサルティング業務とかはなされないんですか?
しませんね。環境教育を広めるために、自分達もこういうことをやりたいという目的が明確ならまだいいけど、企業と組んで楽をしようという考えの人たちもいて、そういう考えは違うと思う。そんな簡単なものじゃない。
●"純粋な社会貢献活動であったかどうか、15年前はそうだったかもしれないけど、
今となっては結構本業に結びついちゃう"
●自分達の役割っていうのは実はそういうところ(企業のスタンス)を見極めることにある
●"企業側の目線でものをみて、それから市民側の目線でものをみて、
それで企画を一緒になって立てていくというところ"
大黒氏のインタビュー(二号)は以上になります。
次号も引き続き日本環境教育フォーラム(JEEF)事務局長、大黒栄二氏のインタビューをお送りいたします。みなさま、お見逃しなく!!
一緒に社会起業家メルマガを社会に提供しませんか!?
現在Granmaでは共にこのメールマガジン事業を推進するスタッフを募集しております!!我こそはと思われる方、
ぜひ一度、コーヒーでも飲みながらソーシャルなお話などしてみませんか?
お問い合わせ先はこちらから!!皆様からの熱いお便りお待ちしております!!
Wrote 2009.01.13 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>