vol.014 安藤哲也 / Ando Tetsuya

Fathering Japanファザーリング・ジャパン代表理事  URL:http://www.fathering.jp/index.html

1962年
東京・池袋生まれ。現在45歳。10歳(女)7歳(男)0歳(男)の父親。
1985年
明治大学卒業後出版社の有紀書房に入社。書店営業で全国の書店を歩く。
1986年
リットーミュージック入社。音楽雑誌・楽譜等の販売に従事。
1988年
UPU入社。雑誌「エスクァイア日本版」「i-D JAPAN」の販売・宣伝担当。
1994年
書店員に鞍替え。大塚・田村書店の3代目店長に。
1996年
東京・千駄木の往来堂書店をプロデュース。初代店長を務める。
2000年
オンライン書店bk1へ移籍。02年まで店長。
その後、糸井重里事務所を経て、03年NTTドコモの電子書籍事業へ参画。
2004年
楽天ブックスの店長に就任。その後、クロスメディア事業に従事(07年10月退社)。
2007年
11月より、絵本ナビ取締役(非常勤)を務める。

2006年
11月、会社員として仕事をする傍ら、父親の子育て支援・自立支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパンを立ち上げ、代表に選出・就任。 ※FJ組織&スタッフ紹介はこちら 地域活動では、娘と息子の通う小学校のPTA会長を務めるほか、2003年よりパパ’s絵本プロジェクトのメンバーとして全国の書店・図書館・保育園・自治体等にて「パパの出張 絵本おはなし会」を開催中。

詳しくは↓ 
【安藤氏プロフィール】

【FatheringJapan活動日記】

こんにちは!テトルの本村拓人です!! 今号から4回にわたって、NPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也代表にお話を伺います! ファザーリングとは、"父親であることを楽しもう!"という意味の造語だそうです。そこに込められたのは、"よい父親ではなく、笑っている父親に増えてほしい"というメッセージ。 ファザーリングを考えることは、働き方の見直しにつながり、企業に意識改革を起こし、その結果として社会不安の解消と次世代の育成に繋がる......。ファザーリング・ジャパンのホームページには、活動の意義がそのような言葉で掲載されています。 シンプルで力強い"父親であることを楽しもう!"というメッセージ。それは、安藤哲也さん自らが実践する"魅力的な父親像"と重なって、多くの人の共感を集め、その結果、一過性ではない人生の考え方として浸透しつつあります。 この連載では、多彩なコンテンツを展開するファザーリング・ジャパン、そして代表として団体を引っ張る安藤哲也さんの正体に迫ります!

父と子が向き合わざるを得ない環境が作りたい

まず最初にファザーリング・ジャパンの事業についてお聞かせください。

いろいろありますよ。まず、ファザーリング(父親を楽しもう)やワークライフバランスをテーマにしたセミナーは随時行っています。最近の動きでは、5月に音楽レーベルを立ち上げて、お父さんソングの配信をはじめました。それが軌道に乗ったので、夏に向けていまは父子旅行企画を進めています。

今度は旅行ですか!

星野リゾートに、ピッキオという子会社がありまして、軽井沢の野生の森を持っているので、そこでパパ力アップツアーをやろうかな、と。"夏のワイルドライフ・キャンプ in 軽井沢"と銘打って、夏休みの8月24~26日に、2泊3日に父子限定10組で開催します。

旅行企画の狙いはなんですか?

お父さんが子供と向き合わざるを得ない状況を作りたいんですよ。ママがいると、子供はどうしてもそっちに行っちゃうから、ママは抜きでね。 ふたりきりになれば、父子は向き合うことになる。向き合うってことはコミュニケーションだから、語り合うなかでいままで見えなかったものが見えてくる。普段と違うお父さんを見た子供が、お父さんのことをもっと好きになるかもしれないし、子供のそんな気持ちが伝われば父親の子育てはもっと楽しくなる。そんな共通体験を思い出に帰ってもらえれば、日常に戻っても自然と子育て力はアップしているのでは?それが狙いだけど、まあ夏らしいコンテンツになればないいなって思ってます。

音楽配信からもムーブメントを起こしたい

音楽レーベル"Laughing Father"からは現在2曲が発表されていて、ファザーリングジャパンのメンバーでありミュージシャンの、にしむらなおとさんが歌ってらっしゃいますね。安藤さんご自身は、歌わないのですか?

僕は素人ですから(笑)。子供たちに読み聞かせをする"パパ's絵本プロジェクト"の絵本ライブでは歌うこともありますけどね。このレーベルからは、お父さんが歌うお父さんソングをリリースしていきたいんです。今後もリリースやイベントを仕掛けていこうと思っています。アーティストも増やしていきたいですね。お父さんからの曲の持ち込みもあるんですよ。

安藤さんは音楽がお好きなので、音楽事業はお楽しみ感覚でスタートしたのかと思っていたのですが、かなり本格的ですね。

もちろんちゃんとした事業ですよ。いま計画しているのが"パパ's ララバイ・コンテスト"という、お父さんの子守唄コンテスト。優秀作をレーベルから出そうかとも考えています。審査員にパパキャラのタレントを起用したりして、ファザーリングのムーブメントのひとつとしてやりたいんですよ。

なるほど。ほかにも企業へのコンサルティングやパパ力検定、物販、保育園の設立など、本当に多彩ですね。

すべてがきちんと動けているわけではないですけどね。物販は、少しづつだけど、本や絵本が出てきてますね。保育園はまだまだこれから。いま、プランニングの最中です。保育園事業に関しては、僕ではなく、ほかの理事が中心になって進めています。ウチが事業主になるのではなく、どこかの自治体や企業と組んでやれないかな、と考えていて、縁や繋がりみたなとこいろからはじまりつつあります。

メンバーはそれぞれ自分のフィールドで活躍

ファザーリング・ジャパンの組織は、どのような形で構成されているのですか?

NPO法人なので、基本的には理事が3人と、社員が10名以上いなければ成立しませんよね。いまウチは理事が5人で、社員が15人くらい。あとは、個人の会員の方が50名ほどいて、法人会員は5社かな。それからアドバイザリーボードの方が複数いらっしゃいます。こちらは、事業アライアンスや物心面で支援していただいています。

今日はファザーリング・ジャパンのオフィスで取材をさせていただいているのですが、ここにみなさんがいらして、活動することもあるのですか?

いや、ないですね(笑)。ここに来るのは僕と、せいぜいインターンの大学生くらい。理事にしても社員にしても、みんなほかに本業を持っていますから。専業でファザーリング・ジャパンに関わっているのは僕だけなんですよ。

FJのコンセプトに共感してくれた人だけが手伝ってくれています。手伝い方は人それぞれですね。たとえば、本業でイベントプロデューサーをしている人がクライアントを巻き込んでファザーリング・フェスタっていうイベントを立ち上げてみたり、コンサルタントをやっている人が地元の企業でファザーリングセミナーを開催してみたり、企業の人は社内で父親向けセミナーを企画したり、あるいは社内報や広報誌でアピールしたりとか。僕も誌面やHPに出させてもらってますよ。

みなさんがそれぞれ本業のフィールドで、ファザーリング活動を行っているんですね。

僕は、彼らのことを、ファザーリング工作員って呼んでるんですよ(笑)。僕が指示を出して、皆がそれで動くわけじゃない。各々が自分の家庭や地域、職場といったフィールドの中で、ファザーリングしてくれればいい。その力の総和こそがムーヴメントなのだから。

Word of power

●夏らしいコンテンツになればな、って
●縁や繋がりみたいなところからはじまりつつあります
●共感してくれた人だけが手伝ってくれています

バラエティ豊かなコンテンツを打ち出すファザーリング・ジャパンから、次はどんな計画が発表されるのか予想がつきません。次号では、ファザーリング・ジャパンが企画の第一歩を踏み出すための考え方を聞かせてくださいます。活動の原点になっているのは、社会に生きる人間としての、自然な思いがあるようです。

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