vol.030 春山 佳久
株式会社とれいす代表取締役社長 URL:http://www.trace.co.jp/index.html
2003年 全米大学工学賞受賞
2004年 UCLA 航空宇宙工学科を卒業
2005年4月 株式会社電通へ入社 新聞局にて日経新聞、日経産業、日経MJ、日経金融の担当をする
2007年5月 株式会社電通を退社
2007年6月 Google Inc.入社。広告営業マネージャーとして「Google Adwords」「You Tube」のコンサルティング営業を実施
2008年7月 Google Inc.を退社した後、翌8月に株式会社とれいすを創業。代表取締役社長に就任
電通時代から非常にモチベーションが高いと感じます。
これは、将来的に事業家になるという意思が影響しているのでしょうか?
会社を起こしたいと思ったのは、2年目の夏ぐらいで、自分への焦りですね。
UCLA時代の同期がアメリカで既に会社を立ち上げてビジネスを作っていたり。
起業をしようと考えていても、ネタがなく何をすべきかが明確ではなかった。
であれば、様々な刺激を意識的に受け、その中から自分が一生をかけてやりたいものをみつけていこうと思っていました。
グーグルは働く環境の自由度が高い企業だとお聞きしていますが、いかがでしたか?
そうですね。自ら動かなければだめな環境でした。
初めての転職でもあったので、
中途で入社することがどのようなイメージなのかもわからなかったですし、
Googleのプロダクトは毎日マイナーチェンジを繰り返しながら、
よりよい商品を世の中へ提供していこうという文化なので、
日々新しく知識を蓄えていかなければならなかったんです。
自由って働く上では最高だと思う方もいれば、
ものすごく苦痛に思う人もいるんですよね。
僕は前者で自分が興味関心がある分野に部署を跨いで仕事ができる。最高ですよね。
グーグルで働いている間に事業構想を練られたんですか?
その時はまだ、インターネットで何か会社を興そうというくらいしかイメージがなく、
時期も全く決めていませんでした。
ただ、インターネットの知識と営業力は、ある一定の基準を超えた時に会社を起こそうと考えていました。
そういうアドバイスも尊敬する人から受けました。
よくビジネスマンで会社は30歳より前に起こしたいといいますが、会社の中が見えてくると営業力もマーケティング力もなくてはいけないし、
法務も経理もしなくてはいけないとさまざまなスキルを身につけなければいけないと思ってしまう。
そうなると、会社を興せなくなってしまいます。
その人からは「何か一つのスキルがあれば会社を起こすことはできるので、
他の足りない部分は仲間と一緒にやればいいだろう、
おまえの得意なスキルはなんだ?今この場で決めろ!」と言われて、
「ITスキルと営業力です」と答えました。
「だったらそれで起業しろ」と言われました。
よく「何歳までに起業すればいいですか?」と聞かれますが、
年齢ではなくて、自分が満足するポイントまで行けば
あとは自分で判断するだけです。
それをずっと思いながら私はやってきました。
そのポイントを定めるのが非常に難しいと思うのですが?
IT 部分は基本的に、自分でメディアをつくれる人間になれば十分かなと思っていました。
つまり、全体をきちんとプロデュースできる人間であればいいと感じました。
営業力に関しては、電通時代はゴリ押しの営業をしていたので、
それがどれだけできるのかという軸と、
もう一つはきちんとお客さんの目線で提案できるかという軸です。
何でもそうですが、インターネット広告を売りに行っても、
どう考えてもテレビ広告の方が良いという時もあったので、
その時は、自分の数字は下がるけれども、きちんとテレビ広告の提案をできるようにしました。
それもきちんと問題なくできるようになってきたので、
そうなればお客さんのためになる提案はいくらでもできますし、
逆に会社を起こせば、今は、テレビの広告を売っても、
そこで数%もらえることもあったりします。
そういうのでも食べていけるならやろうと、起業に踏み切りました。
ただ、僕の場合はネタがインターネットではなかったので、
それを見つけるためにさまざまな勉強会に参加しましたが、
全然胸躍らせられる種がなく、一緒に辞めた同僚と、2人で台湾に旅行し、
クラブで遊んでいる時に一つのビジネスアイディアを考えたりしていました。
●刺激を意識的に受け、その中から自分が一生をかけてやりたいものをみつけていこう
●自由って働く上では最高だと思う方もいれば、ものすごく苦痛に思う人もいる
●何か一つのスキルがあれば会社を起こすことはできるv
株式会社とれいす代表取締役社長、春山氏へのインタビュー第二号は以上になります。
次号もお楽しみに。
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Wrote 2009.07.16 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>