vol.001 山名 清隆

株式会社スコップ代表/ソーシャルコンテンツプロデューサー  URL:https://www.smartdriver.jp/

こんにちは! テトルの本村拓人です!! 今号から4回にわたって、ソーシャルコミュニケーション研究所 スコップの代表を務める山名清隆さんにご登場いただきます。

山名さんのこれまでの経歴を拝見すると、なんだかよくわからない気分になってしまいます。ずらずらっと並べてみると、元祖日本カウチポテトクラブ会長、日本愛妻家協会事務局長、国際地底フォーラム開催準備事務局長...。まだまだたくさんの肩書きやプロジェクを経験してらっしゃいます。 わかりやすくいってしまうと、山名さんのご職業は企画プロデューサー。いまもっとも関心が高いことは、ソーシャル・モチベーション、略してソシモの研究だそうです。「社会にいいことをしたい」とたくさんの人たちが同時多発的に思い始めたのはなぜか。山名さんは、楽しそうに、じっと考えています。 魅力的なアプローチで次々にソーシャル・コンテンツを生み出す、気鋭のプロデューサーに迫りました。

やりたいことやって、後からそれを仕事にすればいいわけだ

それでは最初に、山名さんがスコップを立ち上げた経緯をお聞かせください。

もともと、PRの仕事をやっていました。たとえば、国土交通省から依頼を受けて、わかりにくい公共事業を一般の人たちに知らせる広報計画を立てイベントなどを制作していました。依頼を受けて、企画を立てて、出来事を作っていく。クライアントありき、予算ありきで、仕事を作っていた。ところが、そういうことをどんどんやっているうちに、一般市民とのつながりができてきた。で、そのうち、一般の人たちと次の出来事を計画するようになった。

クライアントと計画を立てるのではなく?

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市民の人たちにどんなことがやりたいのかを尋ねて、それを提案する。クライアントは市民のみなさんにアピールしたいわけだから、受け手が望むことを聞いてみた、そのほうがすんなりまとまるでしょ? それを繰り返しているうちに、"あれ? 仕事って、依頼がなくてもできるんじゃないのか?"って思った。普通なら、会社があって、依頼があって、そして仕事がある。そうじゃなくって、先に出来事を作っちゃってから、話題になって成果を作ればお金はついてくる思ったわけ。やりたいことをして、後から仕事にすればいいと考えた。それがスコップですね。

簡単におっしゃいますが、難しいことですよ。

スコップの立ち上げはいまから4年前、確か44歳のときかな。ハタと僕は気づいた。僕はこれまでずっと、"依頼に応えるクン"をやってたんだと。やりたいことをやっているつもりだったんだけど、単に依頼に応えていただけだったんだよ。で、"それでいいのかな?"って思った。"依頼に応えるクン"なんて、長く続かないと思ったんですよ。

仕事じゃなくて、広場を作ることが大切なんだ。

"依頼に応えるクン"だと、気づいたきっかけはなんだったんですか?

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公共事業に携わる人の熱意を伝えるため、これまで誰もやっていなかった地下トンネルの中でコンサートやファッションショーなどの企画をやりました。話題性の高いことをやると取材が発生します。広告でなく広報ができる。いろんなメディアに載ると注目が集まって、興味を持った人がどんどん集まってくる。そうすると渦巻きというか現象になる。出来事が現象になると、現象を作った人たちといっしょに次の計画を練りやすくなると言う感じです。 こちらからも情報を求めていたら、だんだん土木好きの市民がいることがわかってきた。その仕事をやるまではまったく知らなかったけど、ちゃんと土木好きのためのサークルがあるんだよ(笑)。

マイナーな趣味と言ってもさしつかえないでしょうね(笑)。

僕たちが動いたら、その集団も大きくなってきてね。僕はあくまでもこの件を仕事として捉えていたんだけど、彼らにとってはおもしろい出来事としての認識のほうが強かった。そのときに、現象を社会に作り出すのは、お金を持っているクライアントじゃなくて、市民なんだなって確信した。 だったら先に現象を作ってしまって、"これは誰が仕掛けているんだろう?"と、探してくれた人に僕らの正体がわかるようにすればいい。そのほうが早い。ものを書く仕事だって同じ。テーマがあれば取材できるし、本にもできる?

なるほど。先に現象を作って、その次にクライアントを探せばいいじゃないか、と。

探さなくていい。やってくる。大事なのは、たぶん広場を作ること。広場さえ作れれば、人であったり、時間であったり、お金であったり、いろんなものが集まってきてくる。必要なのは創造のスペースを作ることなんですよ。

システムの中に入るんじゃなくて、システムを作ってるつもり

日本愛妻家協会の会長やスコップの代表と肩書きが多彩ですね。

広告の仕事ではないこともやっています。社会課題を多くの人が参加しやすいソーシャルコンテンツに置きなおしたりキャンペーンをつくったりしてます。テーマを設定し企画をたて、人とお金の配分を決めてプロデュースする仕事をしています。 広告でもない広報でもないソーシャルコンテンツを軸にした新しい市民主体型のコミュニケーション領域をつくろうというチームです。新しい仕組みを作ることに挑戦している実感があって楽しいですよ。

Word of power

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Wrote 2010.02.11  | 次のインタービュー >>

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