vol.006 真田 武幸/Sanada Takeyuki

NPOリコリタ代表理事  URL:http://licolita.org/index.html

プロジェクトは加速度的に広がり、ついにNPO法人設立へ

 プロジェクトを率いるうえで、真田がもっとも気を配ることは、ひとりで、突っ走らないことだ。打ち合わせにはなるべくみんなが集まれる土日を使い、平日でも、ちゃんと仕事が終わってからじゃないと、打ち水っ娘には手を出さない。
 真田自身にも言えることだが、関わるすべての人は、学生のボランティアを除くと、普段はふつうの会社員だ。真田がひとりだけ走ってしまうと、「真田のプロジェクトだから」と、みんなの気持ちが離れてしまう危険がある。また、のめりこみすぎて本業に悪影響が出ることは真田の望むところではない。
 2005年、2年目を迎えた『うち水っ娘大集合!』への参加者は、800人になった。これは前年の4倍のスケールである。『うち水っ娘大集合!』の公式キャラクターである「2℃ちゃん」は、この年から「打ち水大作戦」の公式キャラクターとしても認定され、宇多田ヒカルのPVや、映画『アニマトリックス』などの作品を手がけたスタジオ4℃により、PR用のアニメーションが作られた。
2006年はさらにスケールが大きくなり行政も参加。千代田区長が打ち水に参加したほか、スポンサーに東宝が名乗りをあげ、『アキハバラ@DEEP』のプロモーションの一環として俳優の成宮寛貴や山田優が参加した。
どんどん大きく膨らむプロジェクト。もう、任意団体のままでいられる規模ではなかった。2007年、真田はNPO法人リコリタの設立を決意した──。

[エピローグ]

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2006年2月には『うち水っ娘大集合!』に加えて『Myメイドバッグプロジェクト』も行った。秋葉原のヨドバシカメラで買い物をしたときに、レジ袋を断ると、メイドさんからささやかなお礼がもらえるというプロジェクトだ。
買い物客はレシートにスタンプを押してもらい、メイド喫茶でそのレシートを提示すると、店ごとに異なるサービスが受けられる、という試みだ。2007年のゴールデンウイークにも開催され、元環境大臣の小池百合子さんが参加して話題を呼んだ。
真田の週末エコな活動は、煙草のポイ捨てを防止しようという「ご主人さまはNO.1スモーKING計画」の実施や、環境問題について議論する「秋葉原環境会議」の発足など、さらに広げり続けている。
「自然な形で、参加者がエコ活動できればいいなって思うんですよ。『いいことしましょう!』なんて押しつけてもダメなんですよね。広がりません。
そうではなく、"あれ?ちょっとおもしろそうだな"と、参加したことが、結果的にエコ活動になってしまう。そんな仕掛けを作りたいんですよね。利己的なアクションが、結果的には、他人のことを考える利他な活動になっている。NPO法人リコリタの名前の由来が、そこなんですよ」

Word of power

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