vol.012 藤井 秀一
道州制.com代表 URL:http://www.doshusei.com/
東京電機大学工学部を卒業した後、メーカーに勤務。経営コンサルタントや経済評論家として知られる大前研一氏が立ち上げた一新塾へ、1997年、3期生として入塾する。2002年3月に、ウェブサイト道州制.com(http://www.doshusei.com/)を立ち上げ、中央集権から地方分権、そして市民主権への移行を唱える団体・道州制.comの活動を本格的にスタートさせる。
再び塾生となった一新塾で道州制を学びはじめた藤井さん。しかしまだ、2001年の段階では自分が何かをはじめることや、日本を変えられるということに実感は持っていなかった。それが大きく変わったのは、せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・加藤哲夫氏の講義を受けてからだ。「加藤哲夫さんは、日本一のファシリテーターと言われている方です。その加藤先生を招いてのワークショップで私たちは道州制のテーマを選びました。ワークショップの手法については、僕らも熟知しておらず手探りだったんですね。どんな解決作があるだろうかを考えながら、誰が首相になればいいとか、マスコミが取り上げればいいとか、人任せなことを言ってたんです。それを聞いていた加藤先生が、『これはワークショップだとは言わないよ。ただの評論家だ。自分たちでやることが何も入っていないでしょ』とおっしゃったんですね」。その言葉が胸にささり、藤井さんたちは悶々とした時間を過ごすことになった。 加藤氏の言葉でもうひとつひっかかったのは、「何かを成そうと思ったら、お金でも時間でも、投資をしないとダメだ」というもの。いつものように"二新塾"へと流れた藤井さんたちは、ついにそこで行動の火種を起こすことになった。「加藤先生に言われたことを反芻しながら、何ができるだろうかということを話し合っていたんです。そしたら、まだ大学生の荒井くんが、突然5千円を取り出しまして、『僕が5千円出しますから、道州制を実現させてくださいよ』と言ったんですよ。年下の大学生にお金を出されてしまった僕らは、当然お金を出さざるを得なくなりました(笑)。それでみんなが5千円ずつ出し合って、それが6人分で3万円になったんです(笑)」。
「だいたい普段はろくなこと言わなくて、いいことを言うのは10回に一度くらいってヤツだったんだけど」と藤井さんが評する荒井さんの5千円から、とにもかくにも道州制.comはその活動をスタートさせた。「道州制はもともと大前さんが唱えていたこともあって、一新塾の中でもある程度関心の高いテーマだったんです。というわけで、ホームページができたことでさらに人が集まりはじめたんですよね」。 一時は、活動が下火になり、藤井さん自身も、道州制.com以上に、サンバにのめり込んだこともある。「会社では、僕が道州制.comをやっていることはあまり知られていません。むしろ、踊る人というイメージが強いんじゃないかな(笑)。サンバはブラジルのリオで、カーニバルを見て以来、のめり込んだんですよ。最初は観るだけのつもりだったのに、現地で知り合った日本人の女の子に、『あなたはどうして踊らないの?』と言われて、参加してみたら楽しかったので」。夢中になって練習を重ねた結果、浅草サンバカーニバルで優勝もした。
ワークショップや講演で、週末はいろいろなところで出かけることが多くなった。「ワークライフバランスはあまりよくありませんね。睡眠時間は5時間取れればいいほうかな」と笑う。それでも、声がかかれば出かけていく。講演料などをもらっても、地方で講演すれば、足代がかかり赤字になってしまうことさえある。「道州制に関心が高いのは、やはり地方の方なんですよね。先日も青森でワークショップを行ったのですが、9人で乗り込んだので赤字です」。
●小冊子を作り、活動再開
●ネットワークはがむしゃらにやればできてくる。想いは重要。
●死ぬ覚悟
藤井氏へのインタビューは以上になります。
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Wrote 2009.11.30 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>