vol.015 イケダハヤト

ソーシャルメディア研究会「志叡会」主宰  URL:http://www.ikedahayato.com/?p=565

イケダハヤト 1986・5・24B型
横浜生まれ横浜育ち 都内在住
早稲田大学卒業後、09年ルネサステクノロジに入社、広報業務に携わる。
ソーシャルメディアに関心を持ち、ブログとツイッターを開始。
ソーシャルメディア関連の情報を発信し、ツイッターのフォロワー数は3000人を超える。
3月からはソーシャルメディアマーケティングエージェンシーのトライバルメディアハウスに入社予定。「日本にソーシャルメディアの風を!」が目下のテーマ。エイズ孤児支援NGO/PLASのソーシャルメディア戦略立案・実行にプロボノとして関わる。ソーシャルメディア研究会「志叡会」を主宰。最近の興味は社会貢献×ソーシャルメディア
ツイッター http://twitter.com/IHayato
ブログ http://www.ikedahayato.com/?p=565

今回の週末起業社会人のインタビューは、ツイッターやブログ上で、ソーシャルメディアをテーマに情報発信を続けているイケダハヤトさんの登場です。イケダさんのこれまでのキャリア形成と切っても切れない関係にあるのが、中学生のときから続くインターネット。インターネットによる情報発信、あるいは情報収集を通じて、ソーシャルメディアを意識するようになったというイケダさん。彼のこれまでの歩みは、インターネットの世界で常に一歩先を行くものでした。

インターネットとの出会い

インターネットとの出会いは?

中学校に入学するときに、PCを買ってもらったのがきっかけでした。当初、プログラミングにあこがれを抱いていたので自分でHTMLを書いて、ホームページを作りました。いわゆる「個人ニュースサイト」の先駆けとして毎日更新していましたね。あの頃はまだ個人ニュースサイトなんてものはありませんでした。学校に行く前と帰宅後の時間を使って、1日2~3回は更新し、4,000PV/日と、当時としては比較的アクセス数が多いサイトとなりました。中学生だからできる更新頻度でしたね。そんな風に黙々とサイトを更新していたら、ソフトバンククリエイティブの『ネットランナー』の編集から執筆依頼のメールが来ました。

執筆依頼ですか?すごいですね!

 

編集者の方は、自分が中学生とは知らずに連絡をくれたようです。期間的には、中学2年の夏から卒業直前まで記事を書いていました。中学生時代に雑誌というメディアにライターとして関われたのは、とても良い経験でした。高校に入ってからは、打楽器演奏にのめりこんでしまって、情報発信はブログを週1で更新する程度でしたね。

「2ちゃんねる」で決めた進路

将来のことは何か考えていましたか?

自分が入学した高校は、中堅より下の学校で、高偏差値の大学に進む人はほとんどいませんでした。そんな中で、2ちゃんねるの「大学受験板」を見ていたら、「東大以外は大学ではない!」というスレッドがあって・・・笑 今から考えると浅はかですが、2ちゃんねるの影響で学歴というものが、生きていく上でとても重要なんだと信じ込まむようになりました。「これはまずい・・・!」と思って、受験勉強を始めたのが高3の6月ごろでしたね。高校の先生に進路を相談しても、何せ進学校ではないので参考にならない。塾にも通っていなかったので、周りに受験の話ができる人がいない。 そこで2ちゃんねるを使って情報収集をしたわけです。あれは馬鹿にできないもので、参考書の情報などは、本当に役に立ちました。恐らく2ちゃんねるがなければ、今の自分のキャリアは無かったと思います、本当に。大学受験を通して、ネット上の集合知を肌で感じたことは、ソーシャルメディアを意識する原点でもあったのかもしれません。

大学に進んでからはどんなことをしていましたか?

中学、高校から取り組んでいた吹奏楽を大学でも続けました。大学時代は一言でいうと「芸術オタク」でして・・・。文学・美術はシュルレアリスムを中心に研究し、映画についても、映画史に位置づけられる作品は一通り鑑賞しました。1200本は見たはずです。音楽はプログレ、クラシック、現代音楽、ロック、ジャズ、民俗音楽と幅広く聴きました。完全にのめり込んでいましたね。 大学3年生になると、再び「ネットランナー」から雑誌連載の依頼が来たので、インターネットのトレンドをテーマに記事を書いていました。 そんな経緯もあって就職活動は出版を中心にマスコミを回っていました。まぁ結果は惨敗で・・・うーん、今考えると、当時の自分を殴ってやりたいです(笑)

本業から関心を持ったソーシャルメディア

なぜメーカーの企業で広報活動に?

マスコミは惨敗しましたが、広告や情報に関わる仕事がしたくて、かつ、ものづくりに興味があったのでメーカーの広報宣伝に絞って動いていました。 広報宣伝を募集しているメーカーは少なかったのですが、幸い、今の職場に内定をもらい、昨年入社しました。インターネットに対するリテラシーの高さを買われたようです。 広報配属後の最初のミッションは、海外拠点におけるWEB利用広報の強化でした。海外については人手も足りず、WEBリテラシーも低かったので、うまく専任としてやらせて頂くことができました。そして、競合他社の広報戦略を研究していくうちに、ソーシャルメディアに行き着きました。  今の会社の競合はアメリカ企業が多いので、ソーシャルメディアへの取り組みはかなり進んでいました。素晴らしい数々の取り組みを見て、「日本でも似たようなことをやりましょう!」と提案したのですが、これがなかなか通らない・・・。考えた末、根本的な問題は「クライアント企業のリテラシーが低いこと」にあると思い、海外の先進事例をもっと紹介してリテラシーを高めていこうと、ブログとツイッターを昨年夏から始めました。これが「日本にソーシャルメディアの風を!」というテーマを掲げることになった、経緯です。

ここ半年で一挙に人生が急転回

随分、最近のことですね。

ブログとツイッターを始めてみると想像以上に反響があり、「ソーシャルメディアの企業利用」というのはどの企業にも共通の課題で、しかもかなり大きな課題なんだと感じました。ソーシャルメディア研究会も立ち上げ、オフラインでの活動にも注力するようになりました。 そして活動をしていくうちに、トライバルメディアハウス社長のイケダノリユキさんから、ツイッター経由で食事に誘われました。ソーシャルメディアマーケティングについて話をしているうちに、リテラシーの向上が必要だということでミッションが一致し、「うちの会社に来ないか?」とヘッドハンティングされました。

速攻ですね!

はい、ソーシャルメディアは今後伸びる市場だと確信していたので、迷いはありませんでした。海外を見ると、ソーシャルメディアへの対応力は既に一つの職能となっています。Social Media Director、Social Media Strategistなんて職種が、名だたる大企業の中に普通にあったりしますよ。 僕自身、ソーシャルメディアでの情報発信がきっかけで転職することになったのですが、そんな体験からも、自分を取り巻く現状を変えたいと思っている人にこそ、ソーシャルメディアを使ってもらいたいです。ここがおかしい、もっとこうあるべきだ、というような熱い想いを、合理的に、かつオリジナリティのある形で継続的に発信していけば、必ず道は開けると思います。 特に「熱意」と「時間」のある学生は、ソーシャルメディアを有効に活用できるはずです。僕の周りでも既に何名か、かなり積極的にソーシャルメディアを使って、セルフブランドを打ち立てつつある学生たちがいます。きっと彼らも、ヘッドハントされるような人材に育っていくでしょう。そんな彼らにとっては、「就活」なんてものは縁のないものになりそうです。これは凄い変化だと思います。多少大げさですが、年齢も学歴も関係ないフラットな社会になりつつある、と言えそうです。

最後にこれから何かを始めたい人、始めようと思っている人たちに向けて「ひとこと」お願いします。

ソーシャルメディアはすばらしい道具です。個人のキャリアはもちろんのこと、社会を変える力すら、僕はあると信じています。 価値ある情報を発信して、どんどん他者と繋がりましょう。まったく新しい世界が開けてくるはずです。この時代に生まれたからには、使わないともったいない道具の一つです。価値を提供することで、世界とつながり、ともに社会を変えましょう。

Word of power

「ソーシャルメディアはすばらしい道具です。個人のキャリアはもちろんのこと、社会を変える力すら、僕はあると信じています。」

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