vol.005 真田 武幸/Sanada Takeyuki
NPOリコリタ代表理事 URL:http://licolita.org/index.html
真田武幸 ソーシャルコンテンツディレクター
1978年浅草生まれ 桐蔭横浜大学法学部卒業後クリエイティヴアダック(株)入社。国土交通省の公共広報企画「東京ジオサイトプロジェクト」などでディレクターを担当。「打ち水大作戦」に触発され秋葉原を舞台にコスプレ打ち水「うち水っ娘大集合!」を展開し評判を呼ぶ。2005年6月に山名清隆氏と㈱スコップを起業。「東京スマートドライバー」などソーシャルコンテンツディレクターとして活躍する傍ら、「NPO法人秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ」を立ち上げ、「Myメイドバッグプロジェクト」「秋葉原環境会議」などユニークなソーシャルアクションを展開。アキバオタク文化が生んだ若き社会起業家として注目を集めている。
好きだから、という気持ちをプロジェクトに変えていく

損得勘定抜きで活動するボランティアの外学生たちを目にした真田は、ゆっくりと自分に問いかけた。自分がやりたいことは何か。好きなことは、アニメや漫画、テレビゲームだ。そして、秋葉原の街が好き。これらを結ぶ何かができないだろうか。
そうして、思いついたのが、現在では秋原場の夏の風物詩となった企画「うち水っ娘大集合!」だ。打ち水をする、という面では、「打ち水大作戦」と根本的に変わるところはない。地球温暖化が問題視されるなかで、打ち水によって楽しく環境問題に取り組もうというものだ。
ただ、真田の視点のおもしろさは、ここに秋葉原の名物であるメイドさんを巻き込んでいることだ。
秋葉原のメイドさんたちと一緒に打ち水をするのは楽しそう。きっと参加者は喜んでくれるだろう。また、オタクの街でエコ活動を行えば、そのギャップはニュースになるのではないか。真田の夢想は加速度的に広がっていった。
約3週間の準備期間で、『うち水っ娘大集合!』が始動!
銀座の打ち水企画を進めながら、同時進行で秋葉原の打ち水計画も進めていった。秋葉原のプロジェクトは、真田にとって遊びのようなもの。それで生活ができるとはもちろん思わないから、仕事をきっちりとすませて、その合間合間に取り組むことにした。
プロジェクトはひとりでは動かせない。真田はまず、小学生のころからの仲間たちに声をかけることからスタートした。みんな、秋葉原が大好きだから、相談に乗ってくれるに違いない。「じゃあ、あたしはメイド喫茶に知り合いのメイドさんがいるから声かけてみる!」と言ってくれたのは、コスプレ居酒屋「蔵 太平山」のスタッフである三橋加奈子だった。
それをきっかけに、あっと言う間にオタク仲間が集まってきた。友達が友達を呼び、「『うち水っ娘大集合!』のウェブサイトを作るよ」「キャラクターがいたほうがおもしろいんじゃない?」。アイデアが寄せられプロジェクトは次第に本格化していった。
銀座の打ち水プロジェクトについて助言をもらっていた、打ち水大作戦の事務局に、秋葉原の打ち水計画について打ち明けると、「おもしろいじゃない。どんどんやったらいいよ!」と、後押ししてもらえることになった。
『うち水っ娘大集合!』の企画がかたまったところで、上司の山名にもすべてを報告した。すると、「仕事さえきっちりやっていれば、好きにやればいいんじゃない?」と、とがめる様子はない。こうして、8月初旬にアイデアが誕生した「打ち水っ娘大集合!」は、2008年8月22日に記念すべき第一回目が行われた。わずか3週間ほどで、すべてを準備したことになる。
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Wrote 2010.02.07 << 前のインタービュー | 次のインタービュー >>